カメンライド
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ブライを吹き飛ばしていた。
「ソロ!」
「アイツは、ムーの生き残りの奴じゃねえか……」
ブライの変身を解除し、生身となった青年。
これまで可奈美たちにとって強力な敵として立ちはだかって来たムー文明の生き残り、ソロが、地に伏せている。
「バカな……!」
「ライダーきりもみクラッシャー……ってな」
一方ディケイドフォーゼは、ソロに目を落とすことなく、ハルトとコウスケに目を移す。
「次から次へと……蒼井えりかと……残り二人は初めて見る顔だな」
ディケイドフォーゼは二人を睨み、ディケイドライバーを開く。
すると、ディケイドライバーのスロットからフォーゼのカードが飛び出し、消滅していく。それに伴い、彼の姿は本来のディケイドの姿に戻っていった。
「皆! 大丈夫?」
「響!」
ハルトは可奈美を、コウスケは響をそれぞれ助け起こす。
「ハルトさん……」
「アイツは……一体何だ?」
「こんなことできる奴、参加者しかいねえだろ!」
コウスケは響と友奈に肩を貸しながらそう叫ぶ。
可奈美は顔を拭いながら応える。
「分からない……一体、何者なの……?」
「ここまで多いと、そろそろ趣向を変えてもいいかもな」
ディケイドはそう言って、ディケイドライバーを開く。
腰のライドブッカーを開き、その中からまた別のカードを取り出す。
それは。
これまで使われた仮面ライダーのカードではなく。
炎色の髪と、灼炎のような眼をした少女のカードだった。
「変身」
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