カメンライド
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箇所を払う。続けてディケイドクウガはタイタンソードを構え、友奈へ斬りつけた。
火花を散らした友奈は、悲鳴を上げながら転がり、その姿を花びらを散らし尽くす。
「友奈ちゃんッ! このっ……ッ!」
奮い立った響は、格闘技でディケイドクウガへ殴りかかる。
タイタンフォームのもつ強靭な肉体でそれを防ぎながら、ディケイドクウガはまた新たなカードを取り出した。
『カメンライド オーズ』
ベルトに装填することによって発生する、丸い紋章。
『タ ト バ タトバタトバ』
赤、黄、緑。それぞれ鷹、虎、バッタが描かれた三つのエネルギーが円形に収まり、ディケイドクウガの体に装着される。
すると、彼の姿に変化が訪れる。
銀という単色の戦士の姿が、黒をベースとした、赤、黄、緑の三色という派手な姿へ。
欲望のメダルを力に変える、古代錬金術によって生み出された戦士、オーズ。
さしずめ、ディケイドオーズ。
「さあ、来い。立花響」
ディケイドオーズは響へ手招きした。
響は構えを解かずに、ディケイドオーズへ問いかける。
「ねえ、これ一体何のためにわたしたち戦ってるのッ!? 話し合えば、きっと戦わずに済む方法だって見つけられるよッ!」
「あいにく、俺はむしろ戦ってみたいと思ってな。色々入り混じった世界は珍しくないが、ここまで多いのはそうそうない」
「言ってること……全ッ然分かりませんッ!」
響は突撃。
ディケイドオーズはその腕に装着される鉤爪、トラクローを展開し、響の攻撃を受け流した。
数回の格闘の末、蹴りでディケイドオーズを引き離した響は、更に胸のガングニールに触れた。
「手を繋ぐ……なら、これだ」
『フォームライド オーズ タジャドル』
響が胸のガングニールを取り外すと同時に、ディケイドはまた新たなカードを装填。
すると、ディケイドオーズの目の前に、さきほどと同じく、生物の力を宿した赤いエネルギー___鷹、孔雀、コンドル___が発生し、重なり合う。するとそれは、不死鳥のごとき姿となり、ディケイドオーズに重なる。
『タ ジャ ドル』
真紅の姿。
タジャドルコンボ。赤いただのメダルの塊が、生きたいという欲望と死ぬという願いを見出した姿を写生したものが、響へ炎を放つ。
燃え盛る炎。孔雀の形をした尾羽から放たれたその爆発に、響は飲み込まれていく。
だが。
「抜剣!」
その中で、響の姿も同じく変化していた。
黄色を基調とした装備が、黒一色に染まっているのだ。
それまでの響とは比べものにならないほどの運動能力で、響はディケイドオーズへ接近する。
ディケイドオーズも赤い翼を広げ、飛翔。上空より、左手の赤い円盤、タジャスピナーを向け
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