第六百八十七話 カナディアンサンドイッチその五
[8]前話 [2]次話
「そうだったのよ」
「成程ね」
「そして今のカナダでもね」
「無駄なく使って」
「身体のね」
鯨のそれをというのだ。
「それでよ」
「食べもしているね」
「ステーキにもしてね」
まさにそれにというのだ。
「昔はね」
「食べなくても」
「今は食べていて」
「しかも美味しいね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「日本人は鯨もお刺身にするけれど」
メアリーはこれはという顔で述べた。
「あの人達は本当にお刺身好きね」
「全くだね」
シッドもそれはと応えた。
「お水のもの以外もだからね」
「馬だってそうで」
「牛もお刺身にして」
その様にしてというのだ。
「食べるしね」
「それで鯨もね」
「お刺身にしてもね」
「食べるから」
だからだというのだ。
「ある意味凄いわ」
「全くだね」
「カナダ人も生ものは食べるけれど」
それでもというのだ。
「日本人程はね」
「食べないからね」
「日本人は食あたりの危険をクリアーしたら」
その様にすればというのだ、この場合の食あたりは鮮度だけでなく寄生虫の問題も考えてのことである。
「普通にね」
「何でも生もので食べるね」
「だからね」
それでというのだ。
「凄いものがあるわ」
「うん、ただね」
「ただ?」
「生ものを食べると」
刺身なりをとだ、シッドは述べた。
「頭がよくなるっていうね」
「それお魚でしょ」
「お魚自体なんだ」
「昔から言うわよ」
「お魚食べると頭がよくなるって」
「そうね」
その様にというのだ。
「言われてるわ」
「そうなんだ」
「そして」
そのうえでというのだ。
「連合の人間はお魚も食べる」
「基本何でも食べるからね」
「だからエウロパの連中より頭がいいのよ」
「全部の国がエウロパ各国を知能指数で超えてるんだよね」
「体格もそうでね」
連合の成人男子の平均身長は一九〇でエウロパは一八〇である。
「知能指数もよ」
「そうなってるんだね」
「それは何故かっていうと」
「お魚もだね」
「よく食べているからよ」
「それでだね」
「もう何でも食べたら」
メアリーはこうも言った。
「お魚もそうでね」
「そうしたらいいんだね」
「頭もよくなるのよ」
そうだというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ