第七十二話 キャンバスライフその五十九
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「けれどよ」
「あそこまでする必要あるか、ですね」
「滅茶苦茶残酷でしょ」
火を点けたり辛子を塗ったり沈めたりとです。
「あの兎を見て何とも思わないの?」
「同じものを感じます」
「自分とっていうのね」
「はい、どうも」
「それじゃあとんでもないことになるわよ」
「僕自身がですね」
「にくい、うらみ、はらだちでしょ」
八つのほこりのうちのです。
「八つのうちの三つよ」
「その三つが滅茶苦茶強いのが僕ですね」
「先輩を観てる時凄い睨んでるし」
「その三つのほこりが出ていますね」
「殴りかかるつもり?」
「そこまではですよ、僕暴力は振るわないです」
「言葉も暴力だからね」
このことを注意しておきました。
「だからよ」
「殴ったり蹴ったりだけでなく」
「ええ、そうしたこともね」
「言葉もですね」
「やっておられないことまで言い回るとか」
聞いていて何てことをするのかしらと思いました。
「問題外だから」
「それでそうしたことはですね」
「したら駄目よ、人間復讐鬼になったらもう末路は一つよ」
かちかち山の兎みたいににくい、うらみ、はらだちばかりになるとです。
「自分がそのほこりに包まれてさもしい心になるし嫌ってる人達にね」
「何かされますか」
「あの兎も絶対に後で何かあるわ」
「狸の家族やお友達がいたら」
「その場合はね」
「あれだけ残酷なことしたら」
「狸がしたことも酷いけれど」
それでもです。
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