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おっちょこちょいのかよちゃん
264 護符を進化させる
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「その術はもう使わせないよ!!」
 長山は金縛りと共に恐ろしさをトロツキーに根付けた。
(こ、この小僧・・・!!威圧の能力(ちから)を持っているのか・・・!!)
「く、くそっ!皆の者、一先ず退散だ・・・!!」
 トロツキーは退散の術を掛けた。岡本、日高も消えて行く。
「に、逃げるんじゃないわよ!」
 さりは護符で拘束させる錠を出したが、既に遅く、三人ともその場から姿を消してしまった。清正の空間の槍を刺してもその場に引き寄せる事もできなかった。
「逃げるな、逃げるなあああ!!」
 さりは無駄だと解っていながらも遠吠えした。
「逃げてしまったのは仕方ありません。しかし・・・」
 テレーズの宝剣が光る。七色の光がさりの護符に移った。
「これは・・・!?」
「羽柴さりさんの強くなりたいという気持ちが護符に伝わったのです。トロツキーのような強敵にも屈しないほどの強さになりました」
「うん・・・」
 さりは護符を見る。今まで白かった護符が七色になっていた。
「これは・・・?」
「この宝剣には七大天使が宿っています。その力を護符に分けて強化させたのです」
「そっか・・・。うん、ありがとう・・・!」
 さりは倒し損ねた男を思い出す。
(トロツキー・・・、次会ったら絶対に倒すわよ・・・!!)
 そして長山もトロツキーの事を思い出す。
(あの男・・・。一瞬で人を殺すなんて・・・)
 長山もトロツキーの恐ろしさを改めて思い知るのだった。さり達はまた守備に付く。

 ありが召喚したアイヌラックルの雷撃がスターリンを襲う。
「やった・・・!?」
 しかし、スターリンは無傷だった。
「え・・・!?」
「バカすぎるな・・・。この私は無神主義なのだ!神の攻撃など通用するか!!」
「ふ、ふざけた奴が!」
 悠一がテクンカネを発動させた。アイヌの兵団が強化される。対してスターリンは鉄の壁で防御し、また巨大な矛を飛ばしてあり達を襲った。
「わ、私が!!」
 鈴音が錫杖で炎を出して迎撃した。濃藤の運命の剣(デステニーソード)の影響で炎が強化され、矛を破壊していく。
「俺達も行くで!」
 鎌山、立家も攻撃するり鎌山の鎌によって巨大な鎌鼬を、立家の爪で巨大な雷撃を起こした。
「終わりや、スターリン!!」
「貴方!死なないで!」
 スターリンとは異なるまた別の女性の声が聞こえた。
「おお、来たか、エカチェリーナ!!」
(エカチェリーナ・・・?)
 ありは援軍が来たかと思い煩わしく思った。
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