第十幕その七
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「何時か悟りを開いたりするね」
「そうしてだよね」
「仏様になって」
「その輪廻からも脱却する」
「そうなるね」
「そうなってもね」
輪廻、生まれ変わりから脱却してもというのです。
「終わりじゃないからね」
「仏様になっても修行するね」
「弥勒菩薩さんなんかそうだね」
「五十六億七千万年後に備えてね」
「この世の全てを救う為に」
「そうしているんだったね」
「お釈迦様でもだね」
先生は仏教を開いたこの仏様のお話もしました。
「そうだね」
「悟りを開いても修行していたね」
「ずっとね」
「まさに入滅する時まで」
「そうしていたね」
「それで今もだよ」
入滅してからもというのです。
「修行を続けているよ」
「そう考えていると」
「努力は無限だね」
「ずっと続けるものね」
「そうしていけば成長出来るわね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「僕達は無限に成長出来るから」
「努力していくことだね」
「心を磨くという意味でも」
「そうしていくものだね」
「そう思うよ、僕も人のこと言えないけれどね」
そこまで立派ではないというのです。
「けれどね」
「いや、先生紳士だし」
「とても穏やかで優しいし」
「絶対に感情的にならないし」
「公平で偏見もないしね」
「立派な人だよ」
皆でその先生に言います。
「謙虚で毎日学問に励んで」
「奇麗好きだし」
「先生はとてもいい人だよ」
「むしろそう言うことがね」
自分は大したことがないと謙遜してというのです。
「いいよ」
「日本で言う天狗になっていないからね」
「凄くいいと思うわ」
「それだけでね」
「全く違うわよ」
「そうだといいけれどね」
皆の言葉を受けて言うのでした。
「本当にね、じゃあ皆にそう言ってもらえる様に」
「これからもだね」
「その為にもなのね」
「先生は努力していくんだね」
「そうするのね」
「そうしていくよ」
こう皆に答えました。
「僕もね」
「先生がそう言うならね」
「私達も同じよ」
「これからも努力していくよ」
「色々いいことをしていいことを聞いてね」
「いいことを考えてね」
その様にしてというのです。
「心を磨いていくよ」
「先生と一緒にね」
「そうしていくよ」
「そうしようね。僕はキリスト教徒だけれど」
それでもと言う先生でした。
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