暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第七話 沖縄その四

[8]前話 [2]次話
「地球は今悲鳴を挙げているわ」
「人間によってか」
「だから人間がいれば」
 その時はというのだ。
「もうね」
「地球は滅びるわ」
「そうなるわ、地球を救う為には」
「人間を滅ぼすことか」
「そうよ、貴方が地の龍になれば」
 その時はというと。
「まさにね」
「地球は救われてか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「保たれるわ」
「そうか、しかしな」
 神威は庚の話を聞いてから答えた。
「俺が地の龍を選べなどうなる」
「どうなる?」
「小鳥はだ」
「小鳥?誰かしら」
「知らないか」
「ええ、貴方の知り合いかしら」
「俺の幼馴染みだ」
 こう庚に話した。
「あいつはどうなる」
「貴方が殺すことになります」
 丁がここでまた言った。
「貴方が地の龍を選べば」
「人間を滅ぼしてか」
「その手はじめに」
 それによってというのだ。
「あの人を殺します」
「あの時見た様にか」
「まさに」
「そうか、しかしだな」
「地球は救われます」
 丁は庚の言葉をそのまま述べた。
「そうなります」
「まさにだな」
「はい」
 こう言うのだった。
「人間を滅ぼして」
「そうなるか」
「人間が地球か」
「どちらかだな、議事堂で聞いたが」
「その通りにです」
 まさにというのだ。
「なります」
「そうよ、姉さん正直に話したわね」
「話さずにどうするのです」
 庚を見てだ、丁は彼女に告げた。
「一体」
「彼が選ぶからなのね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「申し上げました」
「ありのままに。まさかね」
「私が隠すとですか」
「地の龍のことをそうすると思っていたけれど」
 それがというのだ。
「しなかったわね」
「それは貴女がさせませんでしたわね」
「ええ、姉さんが困ることならね」
 庚は思わせぶりに笑って答えた。
「私は何でもするわ」
「貴女はどうして」
「姉さんが憎いからよ」
 妖しい笑みになって述べた。
「だからよ」
「それでなのですか」
「そうよ」
 まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ