第二章
[8]前話
「おわかりになられます」
「そうなんですか」
「おいおい」
ここではこう言うだけだった、だが。
新任の先生もわかってきた、それは生徒達が言っていた。
「美作先生って赤い服着ないよな」
「赤い鞄もないわよ」
「赤いもの自体持たないしな」
「よく見たら」
「青いもの多いな」
「そうよね」
こう言っていた、そして着替えの時やプライベートでリリアと一緒にいるとだ。
「赤い水着や下着もですか」
「はい、よく見えないので」
だからだとだ、リリアは先生と一緒に海に行った時に白ビキニ姿で答えた。見れば九十はあるバストでウエストは引き締まりヒップラインも見事だ。
「着けないです」
「そうですか」
「ペンだけでなく」
「他のこと、身に着けるものもですか」
「赤はないです」
「そうなんですね」
「よく見えないとです」
それならというのだ。
「興味も持てないので」
「それで、ですか」
「私はあらゆることで、です」
「赤はないですか」
「そうです、あくまでです」
「他の色ですか」
「逆に赤と対比する様な」
自分が興味がない、というのだ。
「そうした色が好きですね」
「青とか白とかですか」
「そうです、ですから青いペンを使うことも」
これもというのだ。
「好きです」
「そうですか」
「これからもこうした色のものを身に着けて」
白ビキニ姿のままでの言葉だった。
「使っていきます」
「赤以外の色を。見えにくいならですね」
「はい、興味がないですから」
「そうなるんですね」
「そういうことです」
笑顔で言ってだった。
リリアは新任の先生と一緒に海で遊んだ、その時実は年下の二人の大学生達から声をかけられて二人で海で楽しい時間を過ごしたが。
「青い水着の子でしたね、選んだお相手は」
「青が好きなので」
「私が遊んだ赤い水着の子の方が格好よくなかったですか?」
「赤には興味がないので」
帰りの時に笑顔で話した、見ればリリアの今の服装は白いシャツに青い半ズボンといったものであった。やはり赤はなかった。そして青い水着の子と付き合う様になったのであった。そして彼から青ペンを使うので青ペン先生と言われたが笑ってそれを受け入れたのだった。
青ペン先生 完
2023・2・21
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