第四話 早速、能力開発
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とが出来た。当然金属の塊はびくともしていない。この金属の塊は縦、横、高さが30cmぐらいずつあるので鉄で出来ているなら200kgぐらいにはなるはずだ。これを持ち上げたらどのレベルに判定されるのか分からないが、せめてこのぐらいは持ち上げる値に設定しておこうと思う。
学園都市製超能力や演算能力のパラメーター値を少しずつ上げながら、金属の塊を持ち上げられるかどうかを確認していくと、パラメーター値2000万で何とか浮かせることが出来た。しかし、精神的にというか脳がというかかなり疲れたのでパラメーターは5000万まで上げておくことにした。
一旦休憩を入れてから再び持ち上げてみると、意外と楽に自分の身長より高い位置まで持ち上げることが出来る。更に高く持ち上げるイメージをすると、10mぐらいの高さまで持ち上がったのだが、降ろす時に失敗してその金属の固まりを地面に落下させてしまった。
「何事!?」
機材のモニターを見ていた担当者が落下の衝撃音に驚いてこっちを見る。さすがに200kgほどあると思われる金属の塊が、10mの高さから落下しただけあって地面がへこんでいた。そして、金属の塊は元々あった位置からかなり離れた場所に転がっていた。
「それを動かしたの?」
「ええ、まあ」
「どのくらい持ち上げた?」
「多分10mぐらいですかね……落としちゃいましたけど」
「10m……それなら、こっちは持ち上げられる?」
「やってみないと分かりませんが、ちょっと休ませてください」
「そうね、少し休憩してちょうだい。その間に測定の準備をしておくから」
「はい」
近くに自動販売機が見えたので行ってみると、アニメで見たような銘柄のジュースが並んでいた。取り敢えず味のハズレがなさそうなヤシの実サイダーを飲んでみる。思ったとおりココナッツミルクに炭酸を入れたような、当たり障りない普通に美味しいジュースだった。
「それじゃ、これを持ち上げてみて」
「はい」
休憩が終わるとすぐに能力の計測に取り掛かった。今回持ち上げるのは縦、横、高さがそれぞれ50cmほどの金属の塊だ。金属がアルミニウムだとか中が空洞になっているというなら別だが、この大きさになってくると恐らく1t近い重量があるはずだ。
「いきます」
一声掛けてから持ち上げるイメージをしてみる。イメージの中でずっしりと重さを感じるが、何とか持ち上がりそうだ。30cmの塊を持ち上げた時に気付いたのだが、イメージの中の持ち上げるポイントによって、なかなか持ち上がらないところと簡単に持ち上がるところが存在する。しばらくはポイントを探って、一番持ち上がりやすそうなポイントを定めると、一気に持ち上げてみた。
「おぉーっ!」
金属の塊は1
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