第四話 早速、能力開発
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
朝起きて朝食を食べ、ネットサーフィンをしていると玄関のチャイムが鳴った。
「はいはいー」
この世界に来てから、家に遊びに来るような友達はまだ出来てないし、宅配便が届くようなことも無いはずだ。そう思って玄関の外に居る人物の生体データを識別してみると土御門さんだった。この生体データ識別の能力のおかげで、俺は双子であろうがルパン三世並みの変装であろうが見分けることが出来るのだ。
「持ってきたぜよ」
「あ、どうもありがとうございます」
この家に送り届けてもらった時に言っていた、学園都市での生活に必要な身分証などを持ってきてくれたようだ。
「これが身分証明書、健康保険証なんかの役目も果たすから、出来れば持ち歩いたほうが無難だぜい。それから通帳が二冊、口座は銀行と郵便局に用意させた。ついでに印鑑も作っておいた、どっちの通帳もこの印鑑で登録してある。そしてこれはお前さんの能力開発に関わる書類だ。能力開発は今日なんだが、予定は空いているよな?」
「はい」
土御門さんが持ってきた身分証明書や通帳などを受け取り、能力開発の書類に目を通す。俺のために作成されたと思われるスケジュール表、能力開発を行う研究所の場所を示した地図、そして能力開発の担当者が書かれた書類があり、それとは別に一般向けと思われるパンフレットが二冊あった。どうやら外で学園都市の紹介をするためのパンフレットと、内で学園都市を知ってもらうためのパンフレットのようだ。
能力開発の書類から俺が真っ先に見たのは能力開発の担当者名だった。取り敢えず『木原』という苗字がなかったので安心する。4名の担当者の名前と顔写真が載っていたが、聞いたことある名前もアニメで見たような顔もなかった。
「それじゃ、出発するぜよ」
「え!? 一緒に行くんですか?」
「研究所まで送り届けるように言われてるんだにゃー」
「あ、そうですか。すぐ準備しますね」
準備を終わらせ外に出ると、一昨日送ってもらった時と同じ車が止まっていた。
「ここだぜい。それじゃ、頑張ってこい」
研究所の前で車から降りると、土御門さんから割りと強めに背中を叩かれた。
「げほっ! ありがとうございます、行ってきますー」
土御門さんたちに手を振りながら見送って研究所に入る。門のところで守衛さんらしき人に話しかけ、能力開発の書類を見せるとしばらくしてから中に入るように言われたので、研究所の玄関を入ると女性の担当者が待っていた。
「あなたが神代君ね、待ってたわ。ついてきてちょうだい」
「はい」
言われるがままついていくこと5分ほど、大きな扉の前でようやく女性担当者が立ち止まる。
「さあ、入って」
大きな扉を開けると、中は体育館ほど
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ