第二章
[8]前話
「いただくよ」
「それ全部か」
「それはまた凄いな」
「全部食えるのかよ」
「相当な量だぞ」
「何日かに分けて食べるから大丈夫だよ」
これが一人の返答だった。
「それでだよ」
「食うんだな、全部」
「貰ったチョコは」
「そうするんだな」
「ホワイトデーにはマシュマロでお礼してね」
こう言って実際にだった。
一人はバレンタインで貰ったチョコを食べはじめた、そしてだった。
彼は実際におやつでも食後のデザートでもチョコレートを食べた、すると机の上に山積みだったチョコ達は。
ホワイトデーを前にしてなくなっていた、彼はそのうえでにこにことして言った。
「美味しかったよ」
「あれ全部食ったのかよ」
「また凄いな」
「バスケで身体動かして甘いもの食っても太らないにしても」
「全部食ったのかよ」
「うん、あと歯磨きもしていたし」
それも忘れておらずというのだ。
「大丈夫だよ、皆の心確かに受け取ったから」
「後はか」
「お礼のマシュマロか」
「それ贈るんだな」
「今度は僕がね」
ここでもだ、一人は笑顔で言った。
「そうするよ」
「そうか、チョコは全部食べてか」
「お礼もする」
「出来てるな、お前」
「そのこともあってもてるんだな」
「外見だけじゃなくてな」
クラスメイト達はここで何故一人が女の子達に人気があるかわかったと確信した、そうしてだった。
「こうしたところ見習わないとな」
「俺達もな」
「どうしたらもてるか」
「いい勉強になったな」
「そうだよな」
こう言うのだった、そしてだった。
彼等も思いやりや気遣いそして食べものを大事にする様にこれまで以上に心掛けた、すると彼等も一人程ではないがもてる様になった。ある高校の冬の話である。
チョコレートは全部食べろ 完
2023・2・20
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