第八十三部第三章 今だ目覚めずその三
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「この戦争に勝つ様にしましょう」
「安定した銃後を維持し」
「そうしていき」
「閣下が戻られたなら」
「その時にですね」
「無事に軍を指揮されて」
「そして戦ってもらいましょう」
「安定した銃後を背景に」
「そうしてもらいましょう」
「安定した国は安定した戦争が出来る」
こうした言葉を出した者もいた。
「まさにその通りですね」
「政局が不安定な国は戦争も満足に出来ないです」
「むしろ戦争どこではない国もあります」
「内部衝突ばかりの国も同じですね」
「サハラでそうした国が戦争でどれだけ滅んだか」
「枚挙に暇がないですね」
「そうでしたね」
これもサハラの歴史だ、政局不安定であったり内政が満足でない国がそれが要因で敗戦し滅亡した事例も多いのだ。
「サハラは戦乱の世界でした」
「そうした世界でしたから」
「政局が不安定な国は攻め込まれやすいですし」
「それだけで滅亡の要因となります」
「だから閣下は内政を重視され」
「国を豊かにされ一つにまとめられました」
「流石です」
シャイターンならではというのだ。
「全く以て」
「そしてこの星系なら」
「今は劣勢でも」
「それでもですね」
「主席が戻られたら覆すことが出来ますね」
「間違いなく」
「そう考えますと」
後方とシャイターンの存在をというのだ。
「我々はまだ絶望する必要はないですね」
「主席が倒れられていても」
「お命に別状はないですから」
「やがて起きられます」
目覚めるというのだ。
「そうなりますので」
「そうですね、全く以て」
「では我々は落ち着いていきましょう」
「我々が動揺してどうするか」
国民の様にというのだ。
「何もなりませんね」
「それでは本末転倒です」
「国政を預かる我々が」
シャイターンに任命させてそのうえでというのだ。
「そうなってはいけません」
「ではですね」
「我々にしても」
「ここは落ち着いていきましょう」
「それが一番です」
「ではです」
一人がこんなことを言った。
「あと少しで十二時ですが」
「ならですね」
「食事ですね」
「今より」
「そうしましょう」
是非にという言葉だった。
「これから」
「そうですね、食事を食べられるならです」
「食べねばなりません」
「食べてこそ何もかも出来ます」
「人は信仰がまずあり」
アッラーへのそれがというのだ。
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