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八条学園騒動記
第六百八十六話 カラフルにふんだんにその十二

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「あの連中食べろなんて絶対に嫌だよ」
「毒あってもね」
「不思議じゃないね」
「平民を搾取して虐げて」
「やりたい放題やってね」
 連合でのエウロパ貴族に対する認識である、兎角搾取と収奪に専念し法律を無視し横暴の限りを尽くしているというのだ。
「そうした連中だから」
「身体に毒があってもね」
「おかしくないね」
 トムも述べた。
「あの連中は」
「それも猛毒がね」
「まずくて」
「しかもね」
 それに加えてというのだ。
「猛毒もよ」
「ありそうなんだね」
「そもそもいつも毒吐いて」
 メアリーは話した。
「腹に一物ある」
「それじゃあだね」
「猛毒があっても」
 その身体にというのだ。
「不思議じゃないわ」
「そう思うと余計に食べたくないね」
「魔女もね」
「毒あってもおかしくないね」
「実際毒よく使うし」 
 魔女はというのだ。
「調合してね」
「魔女ってそんなイメージあるよね」
 トムもそれはと応えた。
「巨大なお鍋でぐつぐつってね」
「色々なものを煮てね」
「それで毒作ってるね」
「もう魔女のイメージの一つね」
「箒に乗ってお空飛ぶのと同じだけ」
 まさにそれと同じ程というのだ。
「イメージだね」
「魔女のね」
「だからだね」
「いつも毒使ってるから」
 それ故にというのだ。
「魔女の身体に毒があってもね」
「不思議じゃないね」
「ええ、それでエウロパ貴族は」
「悪の限りを尽くしていて」
「毒吐いて腹に一物あるから」
「猛毒がだね」
「あってもね」 
 それでもというのだ。
「おかしくないでしょ」
「本当にそうだね」
 シッドもそれはと応えた。
「死んだらその亡骸からね」
「物凄い毒が滲み出てよ」
「その辺り汚染しかねないね」
「あの連中の場合はね」
「そう思うと食べたら」
「死んでもよ」 
 その猛毒でというのだ。
「おかしくないわよ」
「そうだね」
 シッドは従姉の言葉に頷いた。
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