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神々の塔
第五話 一体ずつその七

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「ダメージを与えてくで」
「そうするんやな」
「攻撃を受けてもや」
 神のそれをというのだ。
「臆することなくや」
「一点をやな」
「攻めていくで」
「そうするか」
「ああ、今度はな」
 こう言って自らだった。
 芥川は右手に出した自身の神具である三光手裏剣をサイドスローの要領で放った、そして玄武の甲羅蛇の身体にも覆われていないそこにだ。
 突き刺した、そのうえで仲間達に話した。
「あそこにや」
「集中攻撃やな」
「それを仕掛けるで」
 シェリルに応えて話した。
「ええな」
「龍達の攻撃もやな」
「ああ、どんな堅固な守りもな」
 それもというのだ。
「一点を集中して攻めれば」
「そうしたらな」
「必ずな」
「突破出来る」
「それをするで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「攻めていってな」
「倒すな」
「ああ、今からやるで」
 こう言ってだ、芥川は自らだった。
 三光手裏剣が刺さったその場所に術を放った、それを合図にだった。
 仲間達も集中攻撃を浴びせた、玄武も亀だけでなく蛇も攻撃を放ち術も使ってきたが八人の攻撃を受けてだ。
 劣勢となり遂にだった。
 姿を消した、そして離れた場所にまた出て来て言った。
「よくぞ倒した」
「これで二柱目か」
 羅はその声を聞いて述べた。
「倒した神は」
「そうだ、見事な戦いぶりだった」
 神は彼に話した。
「まことにな」
「褒めてくれるか、しかしな」
「まだ白虎と青龍がいるからか」
「気は抜かん」
 決してというのだ。
「まだな」
「その心掛けも見事、ではな」
「僕等の戦いをか」
「我も見せてもらおう」
「ああ、ほな見せるわ」  
 芥川は神に強い声で応えた、そうしてだった。
 白虎そしてこの神と戦っている中里を見てだ、仲間達に話した。
「次はあの神様や」
「中里もそろそろな」
 トウェインは彼を見て話した。
「劣勢になりそうやな」
「ああ、むしろここまでよお足止めしてくれた」
「一人でな」
「しかしそれも終わりや」
「そやな、今からな」
「あいつを助けてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「神様を倒すな」
「そうするで」
 こう話してだった。
 芥川は仲間達と共に中里の傍に来た、そのうえで彼に話した。
「これまでよおやった」
「ああ、正直そろそろな」
 中里はその芥川に微笑んで応えた。
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