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展覧会の絵
第十八話 我が子を喰らうサトゥルヌスその六
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の骸を見て言うことは。
「それにこんな殺し方は」
「急所潰して内臓出してな」
「あちこち何かで千切って」
「首まで切ってな」
「こんな殺し方普通しないわ」
 あまりにも残虐だというのだ。ただ殺すだけではなく。
「これってもう」
「何かな。あれだよな」
「あれって?」
「ほら、魔女狩りってあっただろ」
 望が今春香に言うのはこのことだった。
「ヨーロッパであったな。あれな」
「魔女狩りってあの」
「ああ。徹底的に拷問して最後は火炙りになるな」
「魔女だって疑われた終わりっていう」
「あれに似てないか?」
 こう春香に言うのだった。
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