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展覧会の絵
第十八話 我が子を喰らうサトゥルヌスその五
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よ。晒しにね」
「わかりました。それでは」
「ただね」
 だが、だった。ここでだった。
 十字はその紅になった服をそのままにしながらだ。こう神父に言ったのだった。
「あの部分だけはですね」
「置いておかれますか」
「うん。今回の裁きの代行もいよいよ最後の一人になるけれど」
「その相手に対してですか」
「使おうと思っているんだ」
 だからだ。その部分は残すというのだ。
「そう考えているよ」
「畏まりました。それでは」
「さて。骸の他の部分はね」
「何処に晒しますか」
「最後の一人が見る場所だね」
 そこにするというのだ。
「あの四人は校門にしたけれど」
「また別の場所にされますか」
「彼女が見る場所」
 そこからだ。十字は考えていく。
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