第十八話 我が子を喰らうサトゥルヌスその二
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ベッドにいるから」
雪子は述べた。
「待っていてね」
「うん。シャワーを浴びてすぐに行くよ」
一郎はこう言ってそのうえで席を立った。そうして。
そのまま風呂場に向かう。廊下を歩くのは彼だけだった。だが。
その後ろから白い影が迫った。そのうえで。
彼の首筋の後ろを手刀で叩き気絶させた。そして何処かへと連れ去った。
雪子はベッドで待っていたがその夜兄は来なかった。家の何処を探してもいなかった。彼がいた場所は。
暗く冷たいコンクリートの部屋だ。その中で両手両脚を手首足首から大の字で縛られていた。しかもだった。
彼は全裸にされていた。その姿で仰向けにされていた。その彼に声が語り掛けてきた。
「起きたかな」
「ここは一体」
「裁きの代行を下す場所だよ」
そうだというのだ。
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