第十八話 我が子を喰らうサトゥルヌスその一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
の可能性を否定した。
「確かに僕達は叔父様と一緒に楽しんでいたけれど」
「そうよ。写真とかの資料は全然残していないし」
「麻薬の取引もね」
「向こうの事務所ではしてないし書類での契約とかもしていないから」
闇の取引だから当然だがそうしたことには細心の注意を払ってきていたのだ。由人は己の悪事の隠蔽には実に慎重で用心深かったのである。
それは一郎も知っていた。だからこう言うのだった。
「有り得ないね」
「そうなのよね。警察だってね」
「見つけられない筈だよ」
「日本の警察で見つけられないなら誰が見つけられるのよ」
「そう。だからその可能性はないよ」
自分達が由人達と共に悪事を働いていたことが察知されている可能性はだというのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ