第三章
[8]前話
「母親はインディラとです」
「名付けられましたか」
「コイヌ達はインドラ、ガネーシャ、シータ、サリー、カーリーとです」
「名付けられたんですね」
「はい、インディラが瓦礫の方を必死に見つつです」
「地震が起こってですか」
「私達が救助活動を進めている時に」
まさにその時にというのだ。
「この子がです」
「助けを求めてですか」
「はい」
そうだったというのだ。
「それで瓦礫をどけるとその中に」
「子犬達がいたんですね」
「声がしてインディラも瓦礫の中にです」
「鳴いて」
「必死に呼びかけあっていまして」
「そこで、ですね」
「我々が救助しました」
そうしたというのだ。
「それで、です」
「どの子もですか」
「幸い皆無事で」
「助かったんですね」
「多くの人を助けられて」
そしてというのだ。
「この子達もです」
「それは何よりですね」
「全くです」
ボックスに笑顔で応えた。
「後はです」
「はい、この子達にですね」
「家族を迎えてもらいます」
「そうしますね」
「折角助かったんですから」
親子全員がというのだ。
「そうなったのですから」
「それならですね」
「もうです」
それこそというのだ。
「幸せになってもらいます」
「そうですね」
「母親の子供を思う気持ちは犬も同じです」
人間と、というのだ。
「世の中そうではない人もいますが」
「そんな人はですね」
「こうした母親を見て学んで欲しいものです」
「親とはどうあるべきか」
「心から思います」
「全くですね」
ボックスもその通りと頷いた、そうしてだった。
インドでも働きそのうえでだった。
プエルトリコに満足して帰った、そして団体の事務所でだった。
ゴージ達が皆心優しい人達に家族に迎えられたという話を聞いた、それで心から笑顔になった。そして後日彼等がそれぞれの家で幸せに過ごしている動画をメールで受け取ってさらに笑顔になったのだった。
子供達を助ける為に必死に 完
2023・2・19
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