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子供達を助ける為に必死に
第二章

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 二人は周りを探すと実際にだった。
「クン」
「クゥン」
「クゥ〜〜〜」
「クンクンクン」
「やっぱりいたわね」
「この子も探して欲しかったみたいだし」
 二人は母犬に間違いない大きめの犬を見て顔を見合わせて話した。
「やっぱりいたわ」
「それも四匹も」
「けれど他にはね」
「もういないみたいね」
「それじゃあね」
「皆保護しましょう」
「そうしましょう」
 二人で話してだった。
 そのうえで七匹全て保護してだった。
 施設に連れていき獣医に観てもらい。
「お母さんとね」
「雄三匹に雌三匹」
「名前も付けたしね」
「母犬はゴージで」
 母子で寄り添い合っている犬達を見て話した。
「それぞれストロベリー、グーズベリー、ブラックベリー」
「ローズベリ、クラウドベリー、ブルーベリー」
「それぞれ名付けたし」
「苺系の名前で統一して」
「里親の人も募集したし」
「皆健康だし」
「後はいい人達に迎えられるだけね」
 その犬達を見て話した、そして。
 ボックスは団体本部に言われてインドの方に出張したが。
 そこの団体で茶色の垂れ耳の犬が五匹の子犬達と共にいるのを見て現地のスタッフから説明を受けた。
「この子達もです」
「はい、私もです」
 ボックスはスタッフに真顔で答えた。
「こちらで震災が起こって」
「それで、でしたね」
「救助活動はもう終わりましたが」
「復興の為にですね」
「こちらに派遣されましたし」
「ご存知ですね」
「こちらの事情は。それで、ですね」
 ボックスはスタッフに犬達を見つつ話した。
「被災したんですね」
「そうです」
「ワン」
「ワンワン」
「ワフウ」
「クゥン」
「ワオン」
「クンクン」
 茶色の垂れ耳の中型の雌犬と彼女そっくりの外見の五匹の子犬達だ、スタッフは彼等を見つつボックスに話した。
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