第一章
[2]次話
子供達を助ける為に必死に
プエルトリコとニューヨークで活動している動物保護団体で勤務しているアシェリー=ボックス黒髪と黒い目の白人である彼女は。
この時プエルトリコで仕事中に車を走らせていたが。
一緒にいる同僚にだ、助手席から言われた。
「前に犬いるわね」
「あっ、そうね」
ボックスも言われて気付いた。
「茶色で垂れ耳の大きめの」
「野犬かしら」
「何か道行く車に必死にね」
「何かすがる感じね」
「何かあるわね」
「そうね」
同僚はボックスの言葉に頷いた。
「これは」
「そうね、それじゃあ」
「ええ、私達のお仕事だしね」
「生きものの保護はね」
「どのみち野犬だと保護しないといけないから」
「車停めましょう」
こう話してだった。
二人は車を停めて犬のところに行くとだった。
「クゥ〜〜〜ン」
「ついて来てって感じね」
「そうね」
ボックス達は自分達の方を振り向きつつ先に進む犬を見て話した。
「これは」
「何かあるわね」
「子犬がいるかしら」
「この場合はそうしたことが多いし」
「じゃあね」
「ついて行きましょう」
「そうしましょう」
二人でまた話してだった。
そのうえで犬についていくとだった。
「クゥ〜〜ン」
「クンクン」
「やっぱりね」
「ええ、子犬がいたわね」
二人は茶色の大きな犬そっくりの子犬達を見て話した。
「外見もそっくりだし」
「間違いなく子犬ね」
「そうよね」
「けれど」
ボックスはここで言った。
「犬の子供が二匹だけか」
「普通もっと出産するし」
「周り探してみましょう」
「他の子達もいるわよ」
こう話してだった。
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