第八十六話 恋愛のダメージその一
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第八十六話 恋愛のダメージ
夕食を食べる時も恋愛の話をした、チキンカレーは日本のものでインドから来ている一年の陶芸部の男子生徒はこんなことを言った。
「僕いつも思うけれど」
「カレーは日本のお料理でよね」
咲は彼の近くで食べていたのですぐに言った。
「それでよね」
「美味しいってね」
「インドのお料理じゃないのよね」
「あれはカリーでね」
男子生徒は咲に話した。
「それがイギリスに入って」
「海軍のシチューだったのよね」
「それになってね」
「そこから日本に入って」
「シチューからね」
海軍で食べるそれからというのだ。
「ご飯にかけて」
「カレーになったのよね」
「それで日本で独自に進化した」
そうしたというのだ。
「かなり独特な」
「日本のお料理ね」
「言うなら洋食だよ」
このジャンルの料理だというのだ。
「要するにね」
「カレーライスは」
「本当にね」
「インドではカリーね」
「こっちもご飯にかけるけれど」
それでもというのだ。
「カリーでね、あくまで」
「カレーじゃないのね」
「そこは絶対の違いだよ」
「そうなのね」
「あとね」
今度は蜂蜜色の髪の毛をショートにしたグレーの目の美術部の一年の男子、他ならぬイギリスから来た彼が言ってきた。
「カレー日本で凄い進化してるよ」
「イギリスから入ってきて」
「言うけれどイギリスはね」
美術部の彼は真顔で話した。
「お料理については」
「駄目だっていうのね」
「最近ましになったっていうけれど」
それでもというのだ。
「もう世界的にだよ」
「お料理がまずいっていうことで」
「定着してるから」
その評価がというのだ。
「もうね」
「まずいことは否定しないの」
「というか出来ないから」
最早というのだ。
「カレーはやたら食べるけれどね」
「日本のカレーの方が美味しいの」
「断然ね、しかもね」
彼は咲にこうも話した。
「日本のカレーって進化凄いしね」
「進化なのね」
「そうだよ、今僕達チキンカレー食べてるけれど」
「これね。うちの学校世界中から人集まるし」
だからだとだ、咲は答えた。
「宗教によって牛肉や豚肉駄目でしょ」
「それあるね」
「それで一番無難なね」
「鶏肉にしたんだね」
「あと野菜カレーもあるしね」
別の生徒達が作ったものである、完全なベジタリアンの宗教も存在するのでこちらも用意したのである。
「そちらにしてるけれど」
「メインはビーフカレーだね」
「何と言ってもね」
「そのメイン以外にも沢山の種類があるから」
日本のカレーはというのだ。
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