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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百三十話  温泉旅行 その3
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第二百三十話  温泉旅行 その3
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。

カエデの生徒である能野村リョウタロウから、断罪者(社会不適合者)から正常な状態に戻してほしいと依頼された石間コウイチ。
コウイチは能野村リョウタロウに警察に自首するのを条件に、能野村リョウタロウのケアを約束する。
しかし、それは能野村リョウタロウと、その家族が世間から白い目で見られることを意味していた。
コウイチの出した条件に対して、決断をためらう能野村リョウタロウ。
そして、その一方で、カエデの新たな生徒となった立花キリカが奈良見ルナに接触してしまった。
教師を裏切った生徒を粛正しようとするカエデの魔の手がコウイチたちと能野村リョウタロウに迫っていた。
「能野村リョウタロウさん、もうそろそろ決断していただかないと、あなたの身が危ないんですよね...」
「わ、わかってますよ...でも、ぼくが正常な状態に戻るということは、家族を社会から孤立させるのと同じ意味を持っているんです...」
「でも、カエデから授かった力をそのままにしておけば、あなたはいつ、カエデに力を奪われて、死んでしまってもおかしくない...生きていれば、いくらでもやり直せるはずです...」
「本当にそうかしら?」
俺は声が聞こえてきた方向に視線を向ける。
天井には黒い大きなシミのようなものが広がっていた。
そして、その黒いシミから立花キリカが出現する。
「立花キリカ...!おまえ、どうしてここに?」
「私は先生の代わりに、能野村リョウタロウの決断を見届けにきただけよ。それにしても、便利ね、狂撃波動って、まさか、こんなふうにテレポートの真似事ができるとは思わなかった!」
「カエデから、教わったのか?」
「そりゃ、先生の生徒なんだから当然でしょ?」
キリカの登場に、能野村リョウタロウが首を傾げる。
「立花...キリカ...?ちょっと待て!おまえ、本当に先生の生徒なのか?先生の生徒にしてはちょっと若すぎないか?」
「ああ...私、立花ユイナの娘、お母さんから、先生の力を母子感染みたいな感じで受け継いじゃったのよね...」
「そうか...おまえ、ユイナの娘だったのか...!それで、俺が石間さんに会ったのを知った先生に頼まれて粛正しに来たのか?」
「あんた、人の話聞いてた?私は粛正しにきたんじゃなくて、アンタの決断を見届けに来たのよ」
「でも、俺が石間さんにケアを頼んだら、俺を粛正するんだろ?」
「アンタさぁ、先生が遠隔操作であんたを粛正できるの知ってるでしょ?」
「ああ、もちろんだ...」
「私は、アンタが先生を裏切ったのが確定したら、ア
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