263 本部境界の激突
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
レーニンの右腕の一人・スターリンはレーニンの元へと向かっていた。
「レーニン様!」
「スターリンか。一体何の用だ?」
「何故に私ではなくトロツキーに護符と長山治の回収をやらせるのですか!?私が行きたかったのに!」
「やれやれ、生前の対立を引きずっているのか。ここは貴様も理解して貰いたいものだがな」
「お前にもいい仕事があるぜ」
姿が杉山に変化した。
「あの少年か。何の用だ?」
「杯を持ってた女を取り返そうとしている連中がいる筈だぜ。確か護符の所有者の姉貴も混じっていた。そいつの友達も一緒に行動しているからそいつらをやっつけてからだな。トロツキーが失敗したらお前が行けばいいさ」
「くっ・・・」
スターリンはレーニンに身を貸している少年の指図に気に食わないと思いながらも仕事の為にその場を離れた。
トロツキーは護符の所有者に秀才の少年・長山治と相対した事で一石二鳥の気分を感じていた。
「ほう、貴様が護符の所有者か。貴様の姉貴に本当にそっくりだな」
さりはトロツキーの発言からこの男は既に自分の姉と交戦済みも察した。
「そして小僧が長山治だな。貴様のその類稀なる頭脳を我が物にさせて貰う!」
トロツキーが全員抹殺すべく指を鳴らした。だが、さきこのエメラルドが光り、全員防御された。もと子が玉の能力を利用してトロツキーを弾き飛ばした。
「うごお!!」
トロツキーはすぐさま立ち上がった。
「そうか、貴様はあのレーニン様に身体を貸し与えた小僧の姉貴か。弟と同じように気の強そうな顔をしている」
「弟・・・?」
もと子は自分の弟・杉山さとしが敵に協力している事に恥じた。
「それで弟は私達を襲えって?」
もと子は聞いた。
「さあてな、貴様の事は何も言ってない。私が求めるのはその護符とこのショーネンだ!」
トロツキーはその場で武装解除の術を使用した。さりが護符の能力を行使した。トロツキーの武装解除の術が無効化された。そして長山は眼鏡を利用してトロツキーの行動を読み取った。
「君は僕とその護符を取る為に異能の能力や道具を使えなくさせようとしたんだね?悪いけど今のはさりさんの護符で防がせて貰ったよ!」
「何だと!?このアバズレめが!」
トロツキーは護符をさりの手から外そうとした。しかし、さりの武装の能力が働く。
「異能の能力とやらだな!」
トロツキーは地面を足踏みさせた。さり達はまた武装の能力で防御を試みた。しかし、今度は防げない。長山は神通力の眼鏡で確認した。さりの武装の能力がトロツキーの術で使用不可になってしまっていた。
「これで貴様らは皆異能の能力を使えん!大人しく護符と長山治を渡すのだ!!」
そしてトロツキーはあ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ