第二章
[8]前話
綾音は想っていた相手に告白した、告白は幸いにして受け入れてもらってだ。
綾音は交際することになったがそこで香絵に話した。
「私が太ってたこと知ってたのよ」
「同じ高校で同じ学園だし」
「ええ、それで私が太ってる時もね」
この時もというのだ。
「告白していてもね」
「受け入れてくれてたの」
「そう言ってたわ」
「そうだったのね」
「私が明るくて親切で面倒見がよくて公平だからって」
綾音はそうした性格なのでクラスで人気があるのだ。
「それでね」
「綾音ちゃんの性格知ってたのね」
「性格が大事だから」
「そう言われたのね」
「ええ、私は太ってることをね」
綾音は香絵に苦笑いで話した。
「気にしてたけれど」
「それで痩せてから告白したけれど」
「その必要はなかったかもね」
「性格を見てくれてるとね」
「というか性格を見てくれてるなんて」
綾音は今度は笑顔で言った。
「嬉しいわ、そんな人を好きになれて」
「お付き合い出来て?」
「私幸せよ」
「綾音ちゃんも性格見てるのね」
「彼のそこに気付いたから好きになったし」
「いいわね、痩せても性格が駄目だとね」
香絵は自分に話した綾音に笑顔で答えた。
「よくないわよね」
「そうよね」
「綾音ちゃんは太っても痩せても性格がいいから」
「告白を受け入れてもらって」
「人気者なのよ」
「そうなのね、太ってるかどうかよりも」
「性格で」
それでというのだ。
「その性格をわかってくれている人とお付き合い出来て」
「最高ね」
「ええ、ただ痩せるのに頑張ったから」
香絵は綾音のダイエットのことも話した。
「その頑張りは後で生きるわ」
「そうなのね」
「努力はね。自分が痩せたいと思って痩せる」
「それはいいことなのね」
「そこで努力したらね」
「そうなのね、じゃあ痩せたこともいいことね」
「その努力も綾音ちゃんのいいところだからね」
香絵はにこりとして話した、そしてその彼女と共に昼食に行った。すると綾音はこの時もカロリーを考えて食べたのだった。そして彼氏のことを笑顔で話して香絵にそっと調味料を差し出したりもして香絵はまた笑顔になったのだった。
痩せても性格 完
2023・2・17
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