第十七話 死の島その四
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完全に死ぬまでそれを続けたのだった。四人が息絶えたのは明け方だった。
その日は朝になっていたので何もしなかった。だが。
翌朝だ。八条学園の校門のところに肛門から口まで立てて置かれている木の杭で串刺しにされ晒されている無残な四つの屍があった。その屍を見て。
生徒達も教師達も蒼白になっていた。その死体を見てだ。
生徒の一人がだ。こう言った。
「おい、こいつ等ってな」
「ああ、あいつ等だよな」
「一川達じゃねえか」
「昨日姿見えないと思ったらな」
「殺されたんだな」
しかもだ。ただ殺されているのではなかった。全裸で串刺しにされ晒されていた。
しかも手足は所々切り刻まれ腹まで割かれていた。しかも。
「おい、金玉のところ焼かれてるぞ」
「だよな。完全になくなってるよな」
「しかもあちこち火傷してないな?」
「ああ、してるな」
だがまだ水責めのことはわかっていなかった。それは。
しかしそれでも串刺しと割かれた腹に焼かれた急所、断末魔の恐ろしい顔を見てだ。生徒達だけでなく教師達も顔を歪めさせて言うのだった。
「これ、普通にえぐいな」
「っていうか誰がやったんだよ」
「無茶苦茶な殺し方じゃねえか」
「ドラキュラ公かよ」
ブラド四世のことだ。串刺しを好んだ残虐な君主として知られている。
そのドラキュラ公の様だとだ。串刺しを見て言う者もいた。
そして次にだ。彼等はあることに気付いた。それは。
「あれっ、何か書いてあるぞ」
「ああ、そういえばそうだな」
「ここだな」
四人が晒されている傍の壁のところに貼り紙があった。そこには。
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