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神々の塔
第五話 一体ずつその二

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「ここはな」
「中里にも足止めを頼むか」
「そうしてもらう、ほなな」
「今からやな」
「戦うで」
「わかったわ」
「そういうことでな、七人でな」 
 今話した三人に足止めを頼みというのだ。
「朱雀に向かうで、その中でリーに頼みがある」
「何や」
 リーは芥川にすぐに応えた。
「頼みは」
「補助系の術をな」
 これをというのだ。
「どんどん唱えてくれるか」
「ああ、ほなな」
「攻撃力も防御力もな」
「そしてか」
「こっちの戦力を底上げしてもらう」
「敵に仕掛けるのはそれからか」
「そや」 
 その通りだというのだ。
「自分はな」
「わかったわ」
 リーは芥川のその言葉に頷いた。
「ほなな」
「そうしてくわ」
「それでな」
「唱えてくで」
「頼むわ、連続でな」
 その感じでというのだ。
「どんどんや」
「補助の術を使って」
「それで僕等全員にかけてくれ」
 十人全員にというのだ。
「ええな、勿論僕等もな」
「術を使うな」
「ああ、朱雀の弱点は水や」
「火属性やからな」
「そして氷や」 
 こちらもというのだ。
「その二つの術をな」
「使うな」
「それを援護攻撃にして」 
 そしてというのだ。
「接近戦もや」
「行うな」
「遠距離攻撃は僕とメルヴィルとや」
 そのメルヴィルを見てだった。
 芥川は今度は施を見てだ、そのうえで話した。
「自分や」
「落日弓と如意棒やな」
「落日弓を手に持って放ってな」
「そうしてやな」
「攻めてくれ」
「ほなな」
「必要と判断すれば接近戦もや」
 こちらもというのだ。
「してくれ」
「そうさせてもらうわ」
「ああ、自分もでな」
「わしもやな」
 メルヴィルも言って来た。
「基本遠距離攻撃でやな」
「必要と判断したらな」
「接近戦もやな」
「してもらう」
「そういうことでな」
「よし、やるか」
 今度はトウェインがミョッルニルを手に言ってきた、右手にそれを持ち左手にはバルムンクがある。
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