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老猫も幸せに
第二章

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 詳しい情報を書いてそちらも掲載した、そのうえで。
 新しい飼い主を募集したが幸いその日のうちに決定してだった。
 家族に迎えられた、テルマはすぐに新しい家庭で幸せに暮らしはじめ乱れていた毛も整えられて健康的な生活を送り。
 二十二歳ながら残りの人生を過ごせる様になった、獣医はそんな彼を見て笑顔になってイエローに彼の自宅に招かれた時にだ。
 彼の家族と共に庭でバーベキューを食べつつ話したが。
 イエローは鼻の辺りに黒い丸い模様がある三毛猫と共にいたが獣医はその整った感じの猫を見て言った。
「随分奇麗なお嬢さんだな」
「ええ、ミモザっていいまして」
「ニャ〜〜〜」
「もう二十一歳になります」
「二十一歳には見えないな」
 獣医はミモザの年齢を聞いて驚きの声をあげた。
「それはまた」
「はい、ですが」
「それだけの年齢でか」
「ずっと家族と一緒にいまして」 
 それでというのだ。
「皆の癒し役ですよ」
「そうなんだね」
「けれど前の彼女がこの娘を見て」 
 獣医にミモザを見つつ話した。
「この子を捨てないと付き合言えないとか言われました」
「猫嫌いかい」
「どうも後でわかったんですが自分以外の生きものは」
「人間も含めてかい」
「極端な利己主義者らしくて付き合っても相手のお金しか」
「それはまた最悪な人だな」
「そう言われた瞬間に別れました」
 イエローは獣医にミモザを抱きあげて答えた。
「これは駄目だと思って」
「それがいいね、そんな人と付き合っても」
「いいことはなかったですね」
「そうだよ、それでテルマの時は」
「ええ、ミモザのことが頭にあって」 
 今抱き締めている家族である彼女のことがというのだ。
「それで、です」
「そういうことだね」
「はい、あの子も幸せになって何よりです」
「人も最後まで幸せに生きるべきだし」
「猫もですね」
「そうだよ、じゃあテルマは幸せに暮らして」
「ミモザもですよ」
 獣医に笑顔で話した、そして自分達はべーべキューを食べながらミモザにはシニア用のキャットフードをあげた、すると彼女は美味しそうに食べて二人はそんな彼女を見て優しい笑顔になった。


老猫も幸せに   完


                  2023・2・15
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