第八十三部第二章 撤退の果てにその四十九
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「時間と労苦はかかりますが」
「連合から出せない様にしますか」
「連合の中では」
それこそというのだ。
「技術はです」
「幾ら流通しても構わないですね」
「むしろ流通してこそです」
「連合は発展しますね」
「はい、ですが」
それでもとだ、八条はバールに話した。
「それが外の国に出ることは」
「問題ですね」
「そうです、ですから」
それでというのだ。
「その対策を政策としてです」
「行うべきですか」
「そうです、それを考えていまして」
国防長官としてだ、八条はバールに話した。今は豆腐を食べている。酒もあるが二人共そちらには手をつけていない。
そしてだ、こう言ったのだった。
「大統領にもです」
「政策としてですね」
「提言しようと考えています」
「国防の分野から」
「そして」
そのうえでというのだ。
「その政策をです」
「国防、軍事からですね」
「民間のものにも入れて」
そしてというのだ。
「そのうえで」
「連合全体で、ですか」
「連合の技術をマウリアに出させない」
「エウロパにもですね」
「そちらにもです」
敵国にもというのだ。
「流れない様にする」
「実物を」
「設計図も」
これもというのだ。
「その様にシステムを整えますか」
「はい、今の技術はコンピューターで制御されていますね」
「ではそのコンピューターからですね」
「連合から外に流れない様にして税関でも」
そこでもというのだ。
「連合のものはです」
「持ち出させない」
「色々理由をつけて」
表向きにはというのだ。
「そうしてです」
「そのうえで、ですね」
「連合に出させない」
「税関チェックも厳しくしますか」
「旅行客のお土産といっても」
それでもというのだ。
「理由を付ければです」
「それで、ですね」
「連合の外に出なくて済みます」
「そのお土産も」
「それもです」
それすらというのだ。
「マウリアから見ますと」
「高度な技術が使われていますね」
「おもちゃもです」
それもというのだ。
「やはりです」
「高度な技術が使われている」
「そうしたもので」
それでというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「出さない様にして」
連合の外にはというのだ。
「設計図も、もっと言えば」
「本や画像もですね」
「そうしたものすらです」
まさに一切というのだ。
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