第十六話 最後の審判その四
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。
「できないのです」
「自分の絵は描けないのかな」
「心が。僕の心は」
「君の心は描けない?」
「描けないのです」
だからだ。自分の絵は描けないというのだ。
「料理もそうですが」
「あっ、君お料理もできないんだったね」
「はい、作ることができません」
感情を何処にも見せず。淡々と話すのだった。
「それはどうしても」
「お料理も心が出るからね」
「僕は心を出すことができないのです」
「表に?」
「出せるのはあの時だけです」
ぽつりと。こう言ったのだった。ここで。
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