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第六話 封印その八

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「会おう」
「はい、またお会いしましょう」
「暫く考える、だが俺はだ」
 護刃に応えつつ言った。
「小鳥は何があっても殺さない」
「それが貴方の考えね」
「そうだ、俺は小鳥を護る」
 殺すのではなくとだ、嵐に答えた。
「そうする」
「わかったわ、では結論が出たらね」
「まただな」
「お会いしましょう」
「それではな」
 最後にこう告げてだった。
 神威は議事堂を後にした、そうして彼の下宿先に戻った。
 神威と別れた封真は父の枕元にいたが。
 鏡護は目を開いた、そのうえで彼を見て言った。
「わしは助かったな」
「ああ、傷は深いが命に別状はないそうだ」
 封真は父に優しい声で答えた。
「だから傷が癒えれば」
「退院出来るか」
「そうらしい」
「そうか、変わったな」
「変わった?」
「運命が変わった」 
 封真に天井を見上げつつ話した。
「一つな」
「運命?どういうことなんだ父さん」
「お前にも話さなくてはいけないな」
 封真に応えず述べた。
「これは」
「どういうことなんだ、父さん」
「封真、お前は添え星だ」
「添え星?」
「神威のな」
 こう言うのだった。
「夢で言われた」
「夢でって」
「お前は神威が道を選ぶとだ」
 その時にというのだ。
「もう一つの道に入る」
「神威が選べば」
「そうだ、やがてお前も知る」
 封真を見つつ話した。
「きっとな」
「俺も知る」
「おそらく間もなくだ」
「俺が添え星で」
「神威が選ばな」
「もう一つの道に入る」
「そうなる、だが」
 息子にさらに言うのだった。
「運命は変えられる」
「俺がその道に入っても」
「そうだ、小鳥を護りたいか」
「勿論だ」
 封真の返事は一言だった。
「それは」
「そうだな、神威もだな」
「当然じゃないか」
 また答えた。
「あいつは俺の大事な幼馴染みだ」
「三人の絆を護りたいな」
「永遠にな」
「その気持ちを忘れるな」
 こう言うのだった。
「いいな」
「そうすればいいんだな」
「どんな道を選んでもな」
「一体何を言ってるんだ父さん」
 封真は話が全くわからず父に問うた。
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