第十六話 最後の審判その二
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。
中央にはキリストがいる。そのキリストに裁かれた悪人は悪魔がいる地獄に落ち赦された善人は天使がいる天界にあがる。彼の代表作だ。
その主、髭を生やした彼の顔を見ながらだ。先生は言った。
「この絵のキリストはね」
「主ですね」
「うん、かなり人間的に見えるね」
「先生もそう思われますか」
「少しね。ただね」
「ただ?」
「このキリスト好きなんだよね」
先生はここでこうも言うのだった。
「躍動感があってね」
「絵にですか」
「そう。そうした意味でもいい絵だね」
「僕も描いていて思いました」
「躍動感があるってことがだね」
「最後の審判ですが」
この絵の名前でもある。この言葉は。
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