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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百二十五話  立花キリカ その3
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ユイナの心の闇を感じ取ったカエデはユイナに、共に世界を壊そうと誘惑する。
この世界に絶望していたユイナはカエデに救いを求めるように、カエデと契約し、カエデの力の一部を自らの体内に吸収した。
ユイナはカエデから授かった狂撃波動を、自分を虐待していた母の兄や、自分に対して敵対的な人間たちに向かって放っていた。
そして、ユイナの狂撃波動を受けた者は皆、地面に頭部を何度もぶつける行動を繰り返し、頭部の損傷により、死亡した。
ユイナは、自分に力を与えてくれたカエデに恩を返すために、狂撃波動をありとあらゆる人々に放ち、断罪者予備群を増やしていった。
ある日、ユイナは自分の体の異変に気付く。
そう、ユイナは妊娠していたのだ。
子供の父親に思い当たる人物は一人しか思いつかなかった。
ユイナを虐待していたユイナの母の兄。
その後、ユイナはキリカを出産した。
しかし、キリカを出産したその日から、ユイナは自らの体の一部であった、カエデから授けられた狂撃波動の力を感じ取ることができなくなってしまった。
そう、ユイナの体内にあった狂撃波動の力は、母子感染を同じ原理でキリカの体内に移動してしまったのだ。
ユイナがそれに気付いたのは、キリカが学校などで問題行動を起こすことを知ってからだった。
「先生と契約したあの日、先生から、石間コウイチには気をつけろと言われました...」
「なるほど、それで俺を警戒していたんですね...」
「石間さんは、キリカをどうするつもりですか?」
「キリカは脳内ではなく、体内に狂撃波動を所有している...」
「脳内と体内で、なにが違うんですか?」
「脳内に狂撃波動を所有していれば、断罪者(社会不適合者)、体内に狂撃波動を所有していれば、異能者です、そりゃあ、狂撃波動を撃てるんですからね」
「キリカを異能者から正常な状態には戻せないのでしょうか?」
「キリカは無意識下とはいえ、狂撃波動で人を殺害している。正常な状態で警察に捕まれば、ミセーネンとはいえ、かなり重い罰を受けるでしょう...とはいえ、狂撃波動が使える今の状態のまま、捕獲・監禁するのは危険すぎる...」
「では、キリカを正常な状態に戻してください、キリカの犯した罪は、元はと言えば、私の罪でもあります...私は娘と二人で罪を償っていきます...」
「では、もし、あなたがキリカの立場ならどうします?」
「そ、それは...」
「キリカはおそらく、先程の話に例えると断罪者であり異能者でもある。常人を超えた異能者として生き続けるか、罪人として刑務所に収監され、出所後は前科者として生き続けるか。キリカはいったい、どっちの人生を選ぶと思いますか?俺がキリカの立場なら、異能者として生き続けます、そのほうが自由で、ストレスも少ない...」
「キリカに...娘に一生恨ま
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