第百三十四話 徐庶、敵陣を見るのことその八
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できないわ」
自信に満ちた声でだ。社に言うのだった。
「この陣は誰にも通れないわ」
「では安心して見守っていればいいんだな」
「ええ、それでね」
それでだというのだ。
「こちらの戦い方だけれど」
「ああ、妖術を使ってだな」
「敵の後方に出てそれで」
「補給を叩くか」
「そうして敵の戦力を削って」
連合軍が予想した通りだ。司馬尉はそうしたゲリラ戦術を考えていた。
そのうえでだ。また話すのだった。
「敵の継戦能力がなくなったところでね」
「そこで、だな」
「反撃に出るわ。総攻撃よ」
ただだ。十絶陣を敷いたのではなかった。そこには策があったのだ。
そしてその時を窺いながらだ。司馬尉はだ。
十人、実は十体の人形達がそれぞれの陣に入っていくのを見ていた。動くことはない。
だがその動かないことについてだ。左慈が尋ねた。
「なあ。あのまま入らせるんだな」
「十絶陣にはこちらも入ることはできないな」
「陣を敷いたあんた以外はか」
「ええ、他の人間が入れば」
それでだ。どうなるかというのだ。
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