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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
146話:奇跡は望まず掴むもの
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スがそれを考慮して颯人に攻撃したのかは分からないが、お蔭でこの瞬間キャロルに対しては誰もが無防備になった。
ハンスはその瞬間を待っていたのだ。
「キャロルぅぅぅぅぅっ!! 俺の、俺のぉぉぉぉっ!!」
「ハンスッ!?」
「俺の全てを、受け取れぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
次の瞬間、ハンスの体から金色の魔力が飛び出した。飛び出した魔力は、獅子の頭に隼の右肩、イルカの左肩、バッファローの胸に、カメレオンの頭を尾にした怪物、ビーストキマイラの形となる。
そしてビーストキマイラが飛び出した瞬間、ハンスは変身が解け力無く落下していき、ビーストキマイラは彼を無視してキャロルの中へと入り込んだ。
「!?」
「あ、透ッ!」
無防備に落下していくハンスを受け止めるべく、透がクリスの飛行ユニットから飛び降り落下しつつあったハンスを受け止めた。
ギリギリのところで受け止め着地した透が腕の中のハンスを見ると、その顔は穏やかでまるで眠っているかのようであった。
生死の確認をしようと透が脈を取ろうとした時、頭上で大きな力の波動を感じ上を見上げる。するとそこには、ハンスの魔力を取り込み明滅しているダウルダブラを纏うキャロルが血の涙を流している姿が目に映った。
「あぁ、あぁ……ハンス、分かったよ。お前の想い、無駄にはしないッ!!」
キャロルが一気に力を解放すると、凄まじい衝撃が突風となって装者達を襲う。その突風に誰もが顔を覆う中、マリアと翼だけはそれに抗いキャロルを止めるべく突き進む。
「救うと誓った!」
「応とも! 共に駆けるぞマリアッ!」
「あ、おい2人共ッ!」
先走った2人を引き留めたいのか、それとも置いて行かれた事への抗議なのか、奏が手を伸ばすが2人は構わず飛翔し体を密着させ、互いのギアを組み合わせて突撃した。
一つの刃の渦となって突撃する翼とマリア。2人の合わせ技をキャロルは正面から受け止めた。
「おぉぉぉぉっ!!」
キャロルの張った障壁が翼とマリアの一撃を受け止める。恐るべきことにキャロルの障壁は、一瞬押されはしたが砕ける事無く逆に2人の攻撃を押し返した。
「散れぇぇぇッ!」
「「あぁぁぁぁぁぁっ!?」」
「翼ッ!? マリアッ!?」
「先輩ッ!?」
「マリアッ!?」
仲間達が翼達の身を案じる中、キャロルはハンスから受け取った魔力を力に換え、己の全てを賭けて颯人達を叩き潰そうと力を解放した。
「づぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ダウルダブラのファウストローブから無数の糸が飛び出し、キャロルの体を包み込む。糸は束ねられ、形作っていき、その姿を大きく変えた。
「何だッ!?」
クリスが慄く前で、姿を現したのは巨大な獅子。緑の装甲に金色の
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