暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
146話:奇跡は望まず掴むもの
[5/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
抜き、奏達がアルカノイズを始末してくれている間に敵の本丸であるキャロルに直接攻撃を仕掛けたのだ。
「ハァァァァァァァッ!!」
「くっ!?」
アルカノイズに装者達が掛かりきりになっている間に、次の攻撃の為のエネルギーをチャージしていたキャロルは突撃してきた颯人にチャージを中断して対応せざるを得なくなる。ここに来て戦力の差が大きく出た。エクスドライブの装者7人と魔法使い1人でアルカノイズは十分一掃で来てしまい、あぶれた戦力である颯人とガルドが直接キャロルに迫るだけの余裕が出来てしまったのだ。
颯人がドラゴンの翼で空を飛び、両腕のドラゴヘルクローでキャロルに斬りかかる。キャロルはそれを紙一重で回避したが、その直後に待ち構えていたように叩き付けられたドラゴンの尾により下に向けて叩き落された。
「ぐあっ?! く、このぉ……!?」
「そこだッ!」
「がはぁっ?!」
何とか体勢を立て直したキャロルだったが、そこに畳み掛けるのはコスモスタイルのガルド。魔力により肉体を大幅に強化されたコスモスタイルの振り下ろした槍は、障壁毎キャロルを壁へと叩き付けた。
攻撃態勢が整っていれば、2人程度なら余裕で相手取れただろう。だが全力状態の2人を前に、中途半端にエネルギーをチャージした状態では出せる力が不十分だった。
キャロルが追い詰められている間に、周囲のアルカノイズは全て一掃され、残るはキャロル1人。颯人とガルドの攻撃により、想い出の焼却をする間も無く戦わされていたキャロルは窮地に立たされた。
「もうアルカノイズは全部終いだ! 観念するんだな!」
クリスが勝利を確信し降伏を勧告した。だがそれでも、キャロルの中に諦めの言葉は浮かぶ事は無い。
「観念など、出来るものかッ!? ここで終われば、ハンスは……ハンスが……!?」
そう、ここまで来て何も出来ずに終わってしまっては、それこそ彼女の為に命を燃やし尽くしたハンスにあの世で顔向けできない。自分の執念に付き合ってくれた、愛しい少年へ報いる為ならば…………
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
その時、雄叫びと共にファルコマントを纏ったビーストが颯人に向けて突撃してきた。死んだと思っていた彼が、力強い叫びと共に突っ込んできた事に誰もが驚き思考を停止させる。
「ハンスッ!!」
「何、コイツッ!?」
「生きていたのかッ!?」
まさかまだ生きていただけでなく、戦う力を持っていた事に驚かされ、どれでも何とか振り下ろされたダイスサーベルを受け止める事には成功した。
だがその瞬間、装者と魔法使いの全員がキャロルから意識を逸らした。或いはこの時、攻撃を受けたのが颯人でなければ、颯人がキャロルに対して一定の警戒を向けてくれていたかもしれない。ハン
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ