第百三十四話 徐庶、敵陣を見るのことその四
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そのうえでだ。こう話すのだった。
「弱点のないものなぞこの世にはないか」
「それが例え仙人の使うものでも」
「ならば我等は勝てるか」
「はい、周がそうだった様に」
「ならば戦うべきだな」
関羽は結論を述べた。
「怯んではならぬ。しかしだ」
「まずはその十絶陣を破るべきね」
その関羽に舞が述べた。
「そうしないと話にならないわ。当然だけれどね」
「ですがその陣については誰も知りません」
今指摘したのは陸遜だった。
「私の持っている書にも十絶陣のことは書かれていませんでした」
「なら知っている人は?」
「やっぱり」
ここでだ。一同は暗い顔になった。心当たりはあった。しかしだった。
「妖怪には妖怪なんだけれどな」
「ちょっと以上にね」
どうかとだ。文醜に顔良が暗い顔になって話す。
「まああの人達にはちょっと今回は休んでもらうか」
「私達でやりましょう」
「あっ、あたし達は今回何もしないから」
「いざという時以外にはね」
その妖怪達もひょっこりと出て来て話す。
「だから今はね」
「貴方達でやれるから」
「だから頑張ってね」
「応援してるわよ」
「ええ、是非そうして欲しいわ」
曹操もだ。彼女達から視線を逸らしながら述べた。
「私達でやってみるわ」
「ええ、いざとなったら出て来るから」
「期待してるわよ」
「さて、応援団も来たし」
督戦隊という名の応援団がだ。来たと述べてだった。
「ここはやりましょう」
「それじゃあまずは」
劉備がだ。ここで言った。
「皆でその陣を見ましょう」
「それと一緒に包囲してね」
孫策はこのことも述べた。
「それで陣を破ればすぐに攻められる様にしましょう」
「つまり敵は包囲されようとも勝つ自信がある」
袁紹はこのことを見抜いたのだった。
「それだけその十絶陣に自信があるのでしてね」
「ううむ、嫌な奴等じゃ」
袁術は彼等の自信にそう感じた。
「わらわとしても許せぬわ」
「なら絶対ににゃ」
猛獲も言う。
「その沢山の陣を破るにゃ」
「ではまずは見ましょう」
徐庶も言う。
「ここは是非共」
「それからなのです」
陳宮も徐庶のその言葉に賛成する。そしてだ。
劉備もだ。決断して言った。
「じゃあまずは敵陣を包囲して」
「はい、そのうえで」
「その敵陣を見ましょう」
こう言うのだった。
「全てはそれからね」
「はい、それじゃあ」
「今から」
こうしてだった。全軍でだ。
その敵陣のところまで行った。その陣はだ。
確かにだ。白装束の者達が中央にいてだ。その十方をだ。
それぞれ柵で囲われ祭壇や台、旗が中央にある陣が置かれている。それを見てだ。
徐庶はだ。こう言った。
「間違いあり
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