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神々の塔
第四話 党の前でその十二
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「全力でやな」
「戦わなあかんで」
「術も使って」
 中里はさらに話した。
「戦の補助になる」
「皆手分けしてやらで」
「パーティー全体にかけて」
「それで能力上げてな」
「そのうえでやな」
「勿論神具も全部使って」
 このことも忘れずにというのだ。
「そうしてな」
「戦ってくな」
「そうしよな」
「綾乃ちゃんの言う通りや」
 芥川はリーダーである彼女の言葉をよしとした。
「神霊達との戦は並の戦やない」
「賊や獣、モンスターとはな」
「全くちゃう、軍同士の戦ともな」
「またちゃうな」
「もう僕等全員が全身全霊を賭けてや」 
 そのうえでというのだ。
「戦うもんや」
「さもないと勝てへんな」
「僕等星のモンもな」
「それを十星連合の皆はしてきたな」
「ああ、出て来た神霊達とな」
 その彼等と、というのだ。
「まさにな」
「全身全霊を賭けてやな」
「命懸けで戦って」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「勝ってきた」
「それで強うなって」
「それぞれ新しい神具を持てるまでになってな」
 そこまで強くなりというのだ。
「そしてや」
「そのうえでやな」
「それぞれの試練もな」 
「達成してやな」
「新たな神具を得た、そしてな」
「僕等もそうするな」
「そや、皆も十人位のパーティーを組んで神霊と戦って」
 芥川は中里にこのことも話した。
「そしてや」
「そのうえで勝ってきてな」
「神霊を倒した時の物凄い経験値も得てな」
 それは尋常でないものがある、もっと言えばその際に出る金やアイテムも相当なものであることは言うまでもない。
「それでや」
「強くなってたわ」
「それをこれからはな」
「僕達もしてくんやな」
「何万階もある塔を登っていって」
 そうしてというのだ。
「神霊達をな」
「倒していくな」
「そして踏破して」
「天界に行くか」
「そうするで、ええな」
「ああ、ほなまずは」
「四霊獣達を倒す」
 最初の関門である彼等をというのだ。
「ええな」
「ほなな」
 中里は芥川のその言葉に頷いた。
「策を出してくれるか」
「お安い御用や、まずはな」
「まずは?」
「白虎やな」
 この神を見て言うのだった。
「あの神をな」
「集中して攻めてか」
「倒すで、ええな」
「いきなり強い神様やな」
 白虎と聞いてだ、シェリルは述べた。
「神霊はどれも強いが」
「ああ、けどな」
「それでもやな」
「倒せるしな」 
 それにとだ、芥川はシェリルに微笑んで話した。
「その後のな」
「四霊獣にもやな」
「勝つ」
「そうなるな」
「そやからな」
「ここはやな」
「僕の策通りに動いてくれ」
 こう言うのだった。

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