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神々の塔
第四話 党の前でその七

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「赤ちゃんやとな」
「もう何も出来んでな」
「自分のことすらもや」
「一切出来へんや」
「おしめを代えることすらや」
 自分でというのだ。
「全くや」
「出来へんわ」
「そや」
 そうしたものだというのだ。
「そこからや」
「成長してな」
「出来る様になるな」
「色々とな」
「最初は限りなくゼロでもや」
 芥川は強い声で話した。
「それがや」
「凄いものになってくな」
「成長してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「そういうことやな」
「僕等もな」
「そやから塔にも入るな」
「そうするわ」
「あの戦では充分強いと思ったが」
 メルヴィルは苦い顔で言った。
「甘かったな」
「ああ、僕もそう思ってた」
 芥川も苦い顔になり応えた。
「星のモンの数にな」
「将兵の数と装備の質にな」
「物量でもな」
「圧倒してたからな」
「勝てると思ってた」
「それだけの力があるとな」
「そう思ってたが」
 それがというのだ。
「足らんかった」
「相手は星のモンそれぞれが強かった」
「桁外れにな、そのことを使ってな」
 そうしてというのだ。
「僕等に勝った、そして僕等はや」
「それに対する力がなかったわ」
 メルヴィルは述べた、彼等にとって枢軸の星の者達十六人の力の強さは予想を遥かに超えるものだったのだ。
「そやからやな」
「僕等は負けた」
「そういうことやな」
「しかしや」
 芥川は漬けものを食べながら言った。
「それやとどうするか」
「わし等が強くなる」
「そうなることや」
「まさにやな」
「弱くて負けたんやったら」
 このことが明らかならというのだ。
「僕等はな」
「強くなってな」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「今度こそ枢軸に勝ってな」
「世界もやな」
「救うことや、これもまた試練や」
 こうもだ、芥川は言った。
「世界を救う為のな」
「そうなるな」
「力が足りんかったから負けた」
「成長がやな」
「それやったらな」
「もっと成長してやな」
「強うなることや」
 そうなるべきだというのだ。
「何といってもな」
「その通りね、あたい達は負けたわ」
 アレンカールは茶を一口飲んで言った、茶はほうじ茶であり他の面々もその茶を飲んで喉を潤している。
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