第30話 因果応報、狩られる者達 後編
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を見逃すと思ったか?初めから見逃すつもりなどない!どんな気分だ?今まで、貴様らも同様のことをやってきただろう!」
双天戟に力を込め、賊の頭の傷口を乱暴に広げました。
「ぎゃああああーーー!痛でえぇぇ、やめでくれーーー!」
賊の頭は、傷を開かれる痛み絶叫しています。
「自分が逆の立場になったら、助けてくださいだと?笑わせるな!」
双天戟を賊の頭から引き抜きました。
「や、や・・・止めてくれ・・・。し、死にたくねーーー!ぎゃああああーーー!」
私は、体勢を立て直し、賊の頭の体中を凄まじい早さで槍を突き立てました。
「ごふっ!」
賊の頭は、口から血を吹き出し、壊れた案山子のように、地面に突っ伏しました。
地面は賊の頭の大量の血で染まっていきました。
双天戟をひと振りし、槍にこびりついた血を払いました。
楽進、李典、于禁、そして村の人間は突然私が、賊の頭を嬲り殺しにしたので驚いていました。
縄に縛られている賊達は、私の行為を恐怖の表情で見ています。
私は賊達に槍を向け、数人を双天戟の餌食にしました。
餌食になった賊はボロ雑巾のように地面に倒れました。
「お前達、生きたいか?」
賊達に怜悧な目を向けました。
賊達はあまりの恐怖で喋れないようでしたが、必死に肯定の頷きをしました。
「そうか・・・じゃあ、助けてやる」
私はそう告げると、私は双天戟を地面に突き立て、賊達に素手で殴りつけました。
賊達が命乞いをしてきました。
私はそれを無視し、ひたすら殴りつけました。
賊達がボロボロになって、命乞いすら言わなく成ったのを確認して、私はその行為を止めました。
「望み通り助けてやる。次に、同じ真似をしてみろ。お前らの頭のように無惨に殺してやる!」
私は凄まじい殺気を賊達に放ちましたが、彼らはただただ恐怖に内震えていました。
「どうしてあんなことされたのですか?」
楽進は神妙な顔をして、私に質問してきました。
李典と于禁は私を恐がっているようですが、いきなり賊の頭を殺したことに興味があるようでした。
「これは私の自己満足です。賊はいつも人の命を弄びます。思いつきで、言うことを聞けば助けてやると言いながら、結局殺したりします。その言葉が嘘と分っていても、縋るしか無い人達がいるのです。だから、あの賊にも同じ思いを味遭わせたかったのです。それが理由です。賊は人であることを捨ててしまった者達・・・。哀しい話ですが、彼らに理解させるには、絶対的な力で蹂躙するしかない。助けた賊達は二度と賊稼業をしないでしょう」
私は虚しい想いを抱きながら、楽進に言いました。
「・・・・・・劉ヨウ様のお気持ち
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