暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第六十五話 日本の夏の料理その一

[8]前話 [2]次話
                第六十五話  日本の夏の料理
 かな恵はこの日部活で顧問の先生に他の部員達と共に言われた。
「今日は流し素麺を作るわよ」
「流し素麺ですか」
「ええ、それを作ってね」 
 部長にそれでと答えた。
「お昼はね」
「それを食べるんですね」
「そうするわよ」
「流し素麺ですか」
「そうよ夏らしくていいでしょ」
 先生は部長に笑顔で述べた。
「まさに日本の夏でしょ」
「そうですね」
「しかも評判いいしね」
 流し素麺はというのだ。
「世界的に」
「素晴らしいですよ」 
 ニュージーランドから来た一年生の娘が言ってきた。
「もう如何にもです」
「日本の夏のお料理でしょ」
「はい」
 まさにと言うのだった。
「ですからそれを作るなら」
「嬉しいわね」
「早速作りましょう」
「待ってね、流し素麺の流し台作って」
 先生はその部員に笑顔で話した。
「それでお素麺茹でてよ」
「それからですか」
「あとお素麺だけだと栄養バランス悪いから」
 先生はこちらの話もした。
「他のものも作るわよ」
「何を作るんですか?」
 今度は副部長が聞いてきた。
「一体」
「サラダと冷奴よ」
 この二つだとだ、先生は答えた。
「ビタミンや繊維と蛋白質もね」
「摂るんですね」
「そうしてね」
 そしてというのだ。
「お昼を作ってね」
「食べるんですね」
「今日のお昼はね」
「日本の夏のお料理らしく」
「あっさりとするから」
 だからだというのだ。
「それでメインはね」
「流し素麺ですね」
「そうよ、じゃあ今からね」
「作りますね」
「それぞれ分かれるわよ」
 先生はこうも話した。
「流し台作る班とね」
「お素麺作る班とですか」
 二年のケニア人の娘が聞いてきた。
「それとですか」
「ええ、サラダを作る班とね」
「冷奴の班ですね」
「四つに分かれて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでよ」
「作って」
「皆で食べましょう」
「わかりました」 
 部員全員で応えてだった。
 早速流し素麺とその台にサラダ、冷奴を作りはじめた。かな恵は素麺を作る班になったが用意をしつつだ。
 ケニア人の先輩先程先生に言った彼女に言われた。
「お素麺って何処のお素麺かしら」
「奈良のらしいですよ」
 かな恵はすぐに答えた。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ