261 進化した杖の実力
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
本部の料理準備室。フローレンスとイマヌエルは朝食の準備をしていた。
「それではそろそろ皆様に配膳致しましょう」
「ああ、そうだな」
「私は捕虜としました西川純と佐々木規夫に供食して参ります」
「了解」
その時、二人の通信機に連絡が来た。
『こちら山田まき子。ウチの娘達が別の敵と戦ってるみたいよ!』
「こちらイマヌエル。了解した!様子を確認する」
イマヌエルは通信を終了させた。
「どうやら山田かよ子君達の所は戦いが終わってから提供した方が良さそうだな」
「ええ、でも杖が強化されましたならばきっと勝てますと思いますわ」
「ああ、そうだろうね。私もそう祈るよ」
かよ子はゲオルギーという男と相対していた。皆は慌てて起き上がる。だが、まる子と友蔵は気付かずに爆睡していた。
「ももこちゃん、起きてよお!!」
のり子はまる子を必死で起こす。
「さくらももこの事は放っておけ!」
次郎長はのり子に促した。
(私の新しくなった杖を試す時だ・・・!!)
かよ子は杖をゲオルギーに向けた。
「地面の槍を喰らえ!!」
地面から土の槍が無数に生えてかよ子達が乗る羽根を襲う。かよ子は土の槍に杖を向けた。丸鋸を出現させて鎌鼬の如く飛ばした。土の槍は次々と粉砕された。
「小賢しい・・・。それにしても・・・」
ゲオルギーはかよ子の杖に着眼した。
(以前の杖では対象物に向けて複製しないと発揮できないのではなかったのか!?)
ゲオルギーは驚く暇もなく、次郎長の刀や大野の草と雷の石、ブー太郎の水の石の攻撃に気づく。
「おおっと、無防備と思うな!」
ゲオルギーは巨大な鉱物を出現させてバリケードを張った。それはどの攻撃も通さなかった。
「私がどかす!」
「俺も降りるぜ!」
のり子の人形が念力を使用して、鉱物をどかす。吉良の仁吉が得意の怪力で鉱物を投げ飛ばし、大政の槍も次々と鉱物を打ち砕いた。
「覚悟!」
仁吉と大政は鉱物に隠れたゲオルギーを狙う。しかし、そこにゲオルギーはいなかった。
「な、どういう事だ!?」
そこには穴があった。
「地面に潜って逃げたのか!」
「よし、私の出番だな!」
椎名は水の玉から大量の水を穴に通した。穴に逃げたゲオルギーを溺れさせるという計算だったが、既に地上に立っていた。
「遅かったか!」
「形成逆転だね!」
ゲオルギーは鉱物の砲撃を喰らわす。そしてかよ子は鉱物の方に杖を向ける。巨大な鉄の壁を作り出した。だが、かよ子の杖の能力は単に能力を複製して防御したのみではない。ゲオルギーの出した鉱物の砲丸を跳ね返したのだった。勢いをつけて跳ね返る。
「な、お、おおーー!!」
(これが杖の持ち主の実力・・・!?)
ゲオルギーは避ける事も守
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ