L10話 それぞれのsufferings【交錯】
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ナイデスよ……?」
「やめろ尺が伸びる。」
「はぁ……」
那由多の静止が可可に困惑を残してしまう。
「さてさて……ほんと、困っちゃったな。」
?????※?????
結ヶ丘高等学校 中庭。速人とかのん、可可、そしてダンスコーチたる千砂都が生徒会長 葉月恋と対峙する。
そして事情を話した……が。
「辞めた方が良いのではないですか?フェスで醜態を晒せばこの学校の評判に関わります。」
「まだ歌えないと決まったワケではアリマセン!」
「そうは思えませんが。」
事情を話した瞬間にこの有様。可可は強い口調で言い返したが、それでも恋は冷徹にカウンターを飛ばした。
俺は表情を歪めながら恋に言い放つ。
「フェスの辞退はありえんな……それに、大スポンサーたるエルシャム王の下命がある以上、そう易々と辞められねぇだろうに。」
「………」
流石に王様が槍玉に上がれば、恋も大きい口を叩く事はできない????
それもそのはず。彼こそ母親の悲願であった学校設立を支援してくれた大スポンサーである。
そして……速人は恋の側に立つ。
「全く、お前の【じいさん】も単なる王様ってわけじゃないらしい。」
「………!?!?!?」
恋の表情が一瞬、見たこともない……呆気に取られたようなソレになる。
まるで得体の知れぬものを目にしたように、動揺を隠せない。
「何を……!?」
「知らなかったのか?」
「どこでそんな話を??!」
詰め寄ろうとする恋に、速人は口に指を当てる。その仕草に鬼気迫りかけていた彼女は冷静さを取り戻す。
状況を見計らって千砂都は恋に結論を告げる。
「とにかくやれる事はやってみようと思う。まだフェスまでの時間はあるし、理事長先生たちの許可は得てるんだし、なんの問題もないでしょ?」
「……嵐さんの練習の邪魔にならなければ良いですが。」
そんな捨て台詞に近い言葉を呟いて、恋はその話を終結させ、その場を立ち去っていった。捨て台詞ではあるが、その言葉は今のかのんに負い目を感じさせるに事足りた。
「ごめんねちいちゃん……」
「ううん!心配しないで!ダンスもバッチリ練習してるから!????そうだ!放課後、時間ある?」
?????※?????
東京 霞ヶ関 某所……人のカタチを見る魑魅魍魎が一室に集う。
議長らしき者が一声をかける。
「皆……今日の議題は???わかっておるな?」
議長の隣にいる人物がその問いに回答する。
「あの男の件……ですか。」
「その通りだ。」
議長はゆっくりと首を動かし、議題について淡々と……不
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