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ドリトル先生とタキタロウ
第九幕その二
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「お家の形も違うね」
「こうしたところで雪が多いともう来られないね」
 ダブダブも周りを見回して言います。
「そうそうはね」
「うん、そのこともあってタキタロウは幻の魚なんだ」 
 先生は紅茶を飲みながら皆にお話しました。
「こうした人里離れた山奥の湖の中の結構深いところに棲息していて」
「しかも冬は寒くて雪が多くて」
「とても行けないから」
「それでなんだ」
「目撃されることが少ないて」
「幻の魚って言われていたのね」
「そうなんだ、本当に寒くて雪が多くてね」
 そうしてというのです。
「中々行けないところに棲息していたら」
「目撃されにくくて」
「それでどうしても研究が進まなくて」
「それでだね」
「未確認動物にもなるんだね」
「そうなんだ、しかも東北は他の地域に比べて人が少ないね」
 このこともお話するのでした。
「寒いからね」
「日本は関西や関東が人が多いね」
「どうしても」
「大都市もそこが多いわ」
「昔は近畿がずっと一番人が多かったね」
「江戸時代から江戸を中心に関東も栄えたけれどね」 
 それでもというのです。
「鎌倉時代は鎌倉があったし」
「けれどね」
「やっぱり人が一番多いのは関西、近畿だったね」
「考えてみたら織田信長さんや豊臣秀吉さんも東海やそちらが基盤で」
「人が多くて産業も栄えている地域を掌握したから」
「大きな勢力になって」
「それで天下人になったね」
 皆もそれはと頷きました。
「言われてみれば」
「そうだよね」
「本当に長い間日本は関西が一番人が多くて」
「江戸時代からは関東も本格的に増えていって」
「東北はというと」
「どうしても」
「仙台は栄えているけれど他の地域は他の地域より人が少なくて」 
 そうであってというのです。
「それはこの地域でも同じでね」
「それ北欧でも同じだしね」
「欧州の北欧各国も人口少ないわ」
「イギリスやフランスと比べたら」
「国土は広いけれど」
「寒い場所はそれだけで人があまり入らなくて少ないんだ」
 先生は言いました。
「作物はあまり出来なくて生きものも少ないからね」
「どうしてもそうなるね」
「どの地域でも」
「やっぱり寒いと暮らしにくい」
「それは事実だね」
「シベリアにも殆ど人はいないね」
 先生はこのこともお話しました。
「そうだね」
「とんでもなく広いけれどね」
「日本やイギリスが十個は普通に入る位広いのに」
「人は殆どいないね」
「大自然がそのままあるよ」
「だからマンモスがまだいるという噂があるけれど」 
 それでもというのです。
「それを見たという人はね」
「殆どいないね」
「物凄く広いけれど人は殆どいなくて」
「しかも寒くて雪が多くて外に出るこ
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