第六話 封印その六
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「それでや」
「そうか、ならな」
「ああ、またな」
「ここに来た時はな」
「何時でも来たらええわ」
「そして何時でもか」
「頼りにするんや」
神威に告げた。
「ええな」
「その言葉覚えておく」
「ほなな」
「神威さん、連絡先は桃生神社でいいですか?」
護刃はそちらの話をしてきた。
「そこで」
「いや、今はアパートに住んでいるからな」
「そちらにですか」
「連絡してくれ、連絡先は」
神威はそれを天の龍達に教えた、それで去ろうとしたが。
「!?」
「これは!」
突如として場に何か来た、それは衝撃波の様だった。
一瞬であったが確かに来てだった。
桜の花びら達が待った、その花びら達を見て嵐は言った。
「これはまさか」
「桜の花びらっちゅうことはな」
「桜塚護ね」
「裏の陰陽師やな」
「その組織の棟梁かしら」
「これはな」
空汰は一枚の花びらを手に述べた。
「そうかもな、おそらくと思ってたが」
「桜塚護もなのね」
「関係者でな」
「しかも」
「ああ、わい等にこうして挨拶してくれたってことはな」
このことから察せられることはというのだ。
「地の龍の一人や」
「そうでしょうね」
嵐も否定せずに頷いた。
「これは」
「そうやろうな」
「けれどです」
護刃は怪訝な顔で言ってきた。
「この場所の結界もです」
「ああ、かなりのもんでな」
「そう簡単には力を及ぼせない筈ですが」
「地の龍でもな、実際に遊人さんもな」
彼もというのだ。
「何も出来てへんしな」
「そうですよね」
「何か出来てたらな」
その遊人がというのだ。
「もうや」
「とっくにですね」
「それが出来てた筈や」
「おかしいわ」
嵐が険しい顔で言ってきた。
「ほんの一瞬、彼が仕掛けて来る時によ」
「その時にかいな」
「議事堂の結界の力が消えていたわ」
「そんなことあったんか」
「こんなことがあるのかしら」
「まさか」
玳透は嵐の指摘に驚いた顔で応えた。
「僕達がいてです」
「それはないわね」
「しかも二重三重に張っていますから」
その結界をというのだ。
「それはです」
「ええ、わかっているわ」
「でしたらいいですが」
「だからこそよ」
玳透に対して言った。
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