第六話 封印その一
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第六話 封印
神威は護刃達三人に国会議事堂の前に案内された、神威はその誰もが知っている建物を見て思ったことを言った。
「まさかと思うが」
「そのまさかや」
空汰の返事の嘘の色はなかった。
「ここにおひいさんがおられてな」
「天の龍の本拠地か」
「そうなってるんや」
「そうなのか」
「わい等の暮らしてるとこは今は地球にクランプ学園にあるが」
「名前は聞いているが」
「拠点と言える場所はな」
それはというのだ。
「ここや」
「そういうことか」
「ああ、それでな」
「今からだな」
「この中に入ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「その姫様にか」
「会おうな」
「わかった」
「こっちよ」
嵐は中に入る道の案内をはじめた、見れば議事堂の入り口は夜なので閉じられていて警護の人もいる。
「表からは入られないけれど」
「それでもか」
「私達だけが知っている入り口があるから」
「そこからだな」
「中に入られるわ」
「何でもその入り口は限られた人達しか知らないそうです」
護刃も言ってきた。
「総理大臣さんとか」
「ということはだ」
「はい、丁様のこともです」
「殆ど知られていないか」
「そうらしいですよ」
「おひいさんは夢見でな」
空汰はまた神威に話した、四人で嵐が先頭に立って神威を案内しつつ秘密の入り口に向かって進みはじめている。
「しかも代々のことでな」
「代々の夢見か」
「そしてやんごとない方々の身代わりにもなってこられてるんや」
「身代わり?」
「あれや、国の柱の方に呪術的な意味で何かあったらな」
「その身代わりにか」
「なられるんや」
こう神威に話した。
「そうしたお立場をな」
「代々務めてきたか」
「そうした方や」
「随分と大変そうだな」
「ええ、日本の歴史は長いけれど」
嵐も言って来た。
「呪術的なこともね」
「何かとあるな」
「それでやんごとない方々をね」
「護る必要があってか」
「お護りされてきたのよ」
身代わりになることでというのだ。
「夢見を務められると共に」
「そうか」
「ええ、それで今からね」
「会いに行くか」
「そうしてもらうわ」
こうした話をしつつだった。
神威は三人に議事堂の中に案内されそこにある秘密の扉からある場所に入った、そこは日本の社の中を思わせる場所であり。
玳透が入り口にいた、神威は彼を見て眉を動かした。
「お前はあの時の」
「やっと来てくれたか」
「やっと、そうだったか」
「そうだよ、僕は君を迎えに来たんだ」
玳透は神威に述べた。
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