暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンカイナ
新兵編 ウルトラルーキーファイト 後編
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ヴァンナの色香は刺激が強過ぎたらしい。戦車隊に重きを置いているロシア支部の精鋭隊員から直々に「教導」を受けられる貴重な機会だというのに、彼は煩悩を絶とうとするあまりほとんどイヴァンナの話が頭に入っていないようだった。

「いえ……騒がしいのはあそこに限った話ではありませんでしたね。どこに行っても……困った男共は居るものですから」

 その美貌とスタイル故か、来日してからまだ日が浅いというのに。イヴァンナが基地内の男性隊員達から声掛け(ナンパ)された回数は、すでに50を超えているらしい。そんな身の程知らず達がその場で叩きのめされた数も、その数値と一致しているのだとか。匡彦のように、煩悩と戦おうとしている殊勝な隊員の方が全体としては遥かに多い……はずなのだが、雄の本能を隠し切れない隊員も決して少なくはないのだろう。

 ――ドイツ支部から出向して来たBURKセイバー隊のリーゼロッテ隊長や、その側近であるヴィルヘルミーナ・ユスティーナ・ヨハンナ・ルーデル副隊長も似たような目に遭っているという話だが、彼女達による「制裁」はイヴァンナのそれよりも遥かに苛烈なものであるらしく、邪な感情を抱くどころか畏怖の念すら抱くようになった男性隊員達が後を絶たないのだという。中には、彼女達の御御足に踏まれる悦びに目覚めてしまった者もいるという噂もある。
 イヴァンナのような名門出のエリート達も深く尊敬している、元惑星調査隊メンバー達。彼らは全員選び抜かれた精鋭中の精鋭であり、今現在も世界各地で出現している怪獣や異星人達の多くを、ウルトラアキレスに頼ることなく撃滅している猛者揃いなのだ。可憐な容姿に油断して侮った男達は皆、その場で股間を蹴り飛ばされるという痛烈な「授業料」を払わされている。

 それでも彼女達はその美貌と抜群のスタイル故、以前からこの手の「トラブル」が日常茶飯事なのだという。リーゼロッテやヴィルヘルミーナに限らず、ホピス星の惑星調査隊に参加していた女性パイロット達の多くは、(約2名の合法ロリを除けば)雄の本能を激しく狂わせる特濃の色香と絶世の美貌、そして邪な欲望を掻き立てる蠱惑的なプロポーションの持ち主ばかり。豊満に飛び出した特大の爆乳に、引き締まった腰周り、そして安産型のむっちりとした巨尻。その扇情的過ぎるボディラインを剥き出しにしているレオタード状の特殊戦闘服は、男達の獣欲を絶えず刺激しているのだ。
 しつこい声掛けやボディタッチなど序の口。時にはシャワールームや更衣室に盗撮用のカメラを仕掛けられたこともあり、上官からは「夜の接待」に誘われたこともあったらしい。挙げ句の果てには媚薬まで盛られてベッドに組み敷かれ、「貞操の危機」に陥ったことすらあるのだという。そんな下劣な連中には片っ端から、股間への強烈なキックをお見舞いして来たという話だが――も
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ