新兵編 ウルトラルーキーファイト 後編
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部下達の頭をギリギリと握りながら、若き女傑は深々とため息をつく。
そして、彼女の懸念通り。威勢ばかりで未熟なカンフー美少女は、数えるのも億劫になるほど何度も投げ飛ばされてしまい、徹底的に「わからされて」しまうのだった。
琴乃と対峙した者達が男女問わず味わわされた「幸せ投げ」の洗礼は、その恐ろしさを理解していなかった彼女にも、容赦なく襲い掛かったのである――。
◇
その頃。訓練場近くの渡り廊下を歩いていた1人の爆乳美女は、その方向から響き渡って来る凛風の悲鳴に眉を潜めていた。
「ん……?」
プラチナブロンドの艶やかな髪をポニーテールに纏め上げている彼女は、怜悧な眼差しで訓練場の方向を一瞥している。
雪のように白い彼女の柔肌に密着しているレオタード状の戦闘服は、彼女のボディラインをありのままに浮立たせていた。
鍛え抜かれ、引き締まった腰回りに対して豊満に飛び出しているIカップの爆乳。むっちりと実り、存在感を発揮している白い巨尻。
そして――肉感的な太腿の付け根にきつく食い込み、鼠蹊部のラインを際立たせているレオタード状の戦闘服。その薄い繊維に染み込んだ甘い女の香りが、濃厚なフェロモンとなって滲み出ていた。
知的で気品に溢れた美貌の持ち主である彼女だが、その白く豊満な肉体から漂う色香は娼婦のそれすら遥かに凌駕している。
戦闘服の奥でじっとりと熟成されている白い谷間や、腋の窪み、深くレオタードが食い込んでいる太腿の付け根辺りからは、特に濃厚な匂いが漂っていた。
「……日本支部の駒門琴乃隊員が、アメリカ支部のパイロット達に稽古を付けている……とは聞いていますが。それにしても、随分と騒がしいですね」
戦車隊の教導官としてロシア支部から派遣されていた、イヴァンナ隊員。
日本支部の陸戦部隊を「教育」するべく来日していた彼女は、絶え間ない凛風の絶叫に思わず足を止めている。
通路を歩むだけで東京基地の男性隊員達を魅了して来た絶世の美女は、その薄い桃色の唇を静かに開いていた。一歩踏み出すたびにぷるんと揺れる安産型の白い巨尻も、食い込みによって蠱惑的に強調され、見る者の視線を強烈に惹きつけている。
色事の類とは無縁と言わんばかりの怜悧な顔立ちだが、無意識のうちに桃尻を左右に振って歩いている彼女の腰の動きは、あまりにも妖艶であり、扇情的であった。引き締まった腰のくねりに応じて躍動する臀部の揺れは、彼女の教導を受けている戦車隊の男性隊員達の注目を大いに集めているのだという。
後に陸戦部隊へと正式に入隊し、「ウルトラマンゼファー」の依代として戦うことになる、若き戦車搭乗員の卵――江渡匡彦候補生も、その1人であった。
まだ基礎訓練を始めて間もない純情な若者に、イ
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