新兵編 ウルトラルーキーファイト 前編
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
り本当の敗北は訪れない。
その気高さを武器に立ち上がったアメリアは、不屈の精神で再び琴乃に挑戦しようとしていた。そんな彼女の勇気に微笑を浮かべる琴乃も、その闘志を汲み、油断することなく距離を取って構え直している。
「面白そうなことしてるわね! 私も混ぜなさいっ!」
「……?」
だが、その時。
2人の前に飛び出して来た1人の美少女が、低い身長に反した豊かな乳房と桃尻をぷるんっと弾ませ、快活に声を張り上げる。
艶やかな黒髪のロングヘアをふわりと靡かせるその爆乳美少女は、くびれた腰に手を当て胸を張り、歳不相応に発育した張りのある乳房を強調していた。
深くスリットが入っている赤く扇情的なチャイナドレスが、彼女の白く肉感的な美脚を蠱惑的に際立たせている。
「……やれやれ。まさか君も日本に来ていたとはな」
「全く……今いいところだったのに、邪魔しないでよぉ」
思わぬ「乱入者」の登場に手を止めた琴乃とアメリアは互いに顔を見合わせ、同時に深々とため息をつく。厄介な子供が来てしまった、と言わんばかりの反応であった。
「ふふんっ……!」
そんな2人の様子など、まるで意に介さず。黒髪の爆乳美少女は流麗な動作でカンフーの構えを見せ、勝手に臨戦体勢に移ろうとしていた。
可憐な容姿とは裏腹に、彼女の構えは洗練され尽くした達人のそれであったが――以前からの「顔見知り」である琴乃とアメリアは、その技巧を目にしても動じていない。
艶やかな黒髪と白い柔肌から、甘く芳醇なフェロモンを漂わせているチャイナドレスの美少女は、高らかに名乗りを上げる。
「光栄に思うことね! 未来の中国支部最強のエースである、この凛風様が……直々にあなたの力量を測ってあげるわっ! 覚悟しなさい、駒門琴乃っ!」
中国支部製の制式爆撃機「BURK風龍」。
その開発に出資している大富豪の令嬢でありながら、自身も爆撃機のパイロットを目指しているという、上流階級きっての「変わり者」。それが彼女、凛風に対する周囲の評価であった。
元調査隊メンバーである劉静隊員を筆頭とする、中国支部の教導隊。彼女達を乗せた大型輸送機に便乗する形で来日していた彼女は、民間人の立場でありながらスポンサーの娘という地位を利用し、この東京基地にまで入り込んでいたのである。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ