新兵編 ウルトラルーキーファイト 前編
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の匂いから焦燥の声を上げるアメリアの言葉を遮り、日本支部最強の女傑は非情な一言を告げる。
やがてアメリアの顔面に、琴乃の柔らかな股間がむにゅりと押し付けられ――そこから特濃のフェロモンがぶわっと匂い立ち、芳醇な香りがアメリアの嗅覚を至近距離から埋め尽くしてしまう。そして両者の身体がふわりと浮き上がった次の瞬間、視界を絶たれたアメリアの背中に強烈な衝撃が走る。
「ふぐっ、あっ……!」
相手の頭部を太腿で挟み込み、バック宙の要領で後方に投げ飛ばすフランケンシュタイナー。その要領で放つ「大技」を食らったアメリアは、為す術もなく床に叩き付けられてしまったのだ。激しい衝撃に彼女の爆乳と巨尻がばるんっと弾み、瑞々しい汗が勢いよく飛び散る。
その衝撃でより深く、琴乃の股間に顔面を密着させられたアメリアは、むせ返るような彼女の匂いを否応なしに堪能させられていた。レオタード越しとは言え、至近距離から鼻腔を通して脳天に突き刺さる濃厚なフェロモンの威力は凄まじい。
男の理性を一瞬で吹き飛ばすその芳香は、同性であるアメリアですらたじろぐほどの甘美な香りであり――めり込むように押し付けられた股間から迸る熟れた女の匂いが、対戦相手の集中力を大きく削いでいた。汗が深く染み込んだレオタードが深く食い込んでいるその箇所は、琴乃のフェロモンが特に強く滲み出ているのだ。そこを顔面に押し付けられているのだから、たまらない。
この勝負に決着を齎した、必殺の投げ技。その衝撃で両者の爆乳と桃尻は同時にどたぷんっと弾んでおり、彼女達の柔肌から飛び散る汗の匂いを嗅いだ男達が、恍惚の笑顔を咲かせている。今まで、彼女の白く豊満な身体を組み伏せようとして来た彼らは皆、この「幸せ投げ」で1発KOされていたのだ。
レオタードが深く食い込んでいる股間から迸る、特濃の芳香。その芳醇な香りに翻弄されるがまま、彼らはアメリアが先ほど体感したものと全く同じ「絶景」と「感触」と「匂い」を心ゆくまで堪能し、そのまま撃沈されたのである。
だが、彼らの表情に「悔しさ」の色はなく、アメリア以外は皆、満足げな笑みを浮かべている。このような負け方ならば、「本望」だったのだろう。
勝利への渇望を失えば、どのような強者であろうと容易く敗北の道へと転落して行く。琴乃の「幸せ投げ」に敗れた男達の晴れやかな表情が、その無情な現実を証明していた。
「あ、がっ……!」
「……だが、価値があるのは実戦で役に立つ『力』だけ……というのは良い言葉だな。君の言う通りだ。そして君が死んだのは、これで13回目になる」
「そ、そんなに負けてないわよっ! ……10回目、いや9回目くらいだからっ! もう一丁っ!」
だが、隊長のアメリアだけは違う。もう何度投げられたのか分からないが、心が負けを認めない限
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